Quest for Art:MUSEE(ミュゼ) Blog アート探求!銀座レトロギャラリーMUSEEブログ

感性を研ぎ澄ます。審美眼を磨く。
ギャラリースタッフが日々出会うアートに焦点を当てたブログです。

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)は、現在進行形で今を生きる作家が、その世界観を発表する場です。

展覧会開催までは、様々な試行錯誤、ドラマがあります。ギャラリースタッフが、創作の現場に立会い、サポートさせていただいております。

展覧会の様子をお伝えするとともに、感性を刺激するアートを追い求め、審美眼を磨く機会を共有したいと考えています。

Facebookページと一部連動しております。皆様のいいね!よろしくお願いします。)

We constantly refine our sensibilities. To improve your aesthetic sense and selection skills, you need a mind that is always investigating design. Of course, this includes art museum exhibitions, but there is also a lot of hidden design in architecture, nature, and daily life. In this blog, this gallery representative focuses on encounters with design in everyday life.

2017/05/10 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, 展覧会

野中健二 展「時を織る 綾なす時」~想いと時が交差する~がスタートしました。

 

 

 

本日5月10日(水)より野中健二 展「時を織る 綾なす時」~想いと時が交差する~がスタートします。京都の花街から運び込まれた作品が搬入され、息を呑むほど美しい西陣御召が勢揃いしました。

 

京都を拠点にする西陣御召工房・秦流舎の創始者、野中健二(1957-2017)。人生を織物で刻み、生涯を捧げた集大成を公開します。人間国宝の梅若玄祥 氏、未生流笹岡家元 笹岡隆甫 氏、裏千家業躰 金澤宗維 氏をゲストにお迎えし、日本伝統美の世界をお伝えするイベントも開催。MUSEE3階建ての全館を利用したダイナミックな展示となります。どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

 

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2017/04/15 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, ビジネス, 展覧会

野中健二 展 関連イベントのお知らせ

2017/5/10(水)より開催の野中健二 展「時を織る 綾なす時」~想いと時が交差する~。本展では、会期中、野中健二の想いにご賛同いただいた日本の伝統文化を継承する方々をゲストにお迎えしイベントの開催します。

重要無形文化財保持者(人間国宝)梅若玄祥 氏

未生流笹岡家元 笹岡隆甫 氏

裏千家業躰 金澤宗維 氏 

詳細は、画像にてご確認下さい。なお5/12、5/13は、事前予約制となります。弓月京店(京都市上京区上七軒701)TEL 075-432-1448 yuzuki@grape.plala.or.jp にて受付中です。ギャラリーではございませんので予めご了承下さい。

<イベントお申込み先>
弓月京店(京都市上京区上七軒701)
TEL 075-432-1448  FAX 075-467-958
メール yuzuki@grape.plala.or.jp

2017/03/29 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, 展覧会

5月、野中健二 展「時を織る 綾なす時」~想いと時が交差する~を開催します。

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)、新年度第一弾となる展覧会情報がリリースとなりました。

京都を拠点に拠点にする陣御召工房・秦流舎の創始者、野中健二(1957-2017)を紹介します。伝統ある西陣の世界に新風を巻き起こしてきた染織デザイナー・クリエーターです。本展を自身の集大成として企画され、数年がかりで準備をすすめてこられました。
展示構成、新作テキスタイル、全てを仕上げ終わった矢先、2017/3/20永眠されました。この度、秦流舎を引き継ぐ、妻・野中順子代表のご決断で本展を敢行する運びとなりました。人生を織物で刻み、生涯を捧げた野中健二氏の集大成を、5月9日(水)よりここに公開します。どうぞご期待下さい。

【開催趣旨】
京都の西陣御召工房・秦流舎の創始者、染織デザイナー・クリエーター野中健二(1957-2017)。革新的な意匠により、西陣御召の可能性を無限大に広げ、現在の地位まで押し上げた第一人者です。伝統のものづくりに徹する一方、現代の街並みに合う洗練されたデザインを探求し、果敢にイノベーションを起こす姿勢は高く評価されています。
2017年、東京銀座で初の大規模な個展を開催します。普遍の日本文化・染織に対する誇りを水の流れにたとえ、「源流」「集積」「透明」の3部構成で縦横無尽に展開します。 美術造詣を駆使しアートへと昇華させた日本伝統美溢れるテキスタイルは必見です。
自身の集大成として数年前より準備を進め、会場構成、作品を仕上げた矢先、今年3月、急逝されました。遺志を引き継ぐべく、ここに本展を敢行致します。会期中は、生前親交のあった日本伝統文化を継承する素晴らしいゲストをお迎えし、イベントも開催します。
生涯を染織に捧げ、最期まで挑戦を続けた 野中健二の表現、世界観をご高覧ください。
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野中健二 展 「時を織る 綾なす時」~想いと時が交差する~
2017年5月9日(水)〜5月14日(日)
11時〜17時 ※最終日は16時まで
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)全館  入場無料
http://kawasaki-brand-design.com/exhibitions/
<ご連絡先>
株式会社 秦流舎(京都市) 075-432-1448

2017/03/25 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, その他, ビジネス

ギャラリー代表インタビューが法政大学MBA大学案内に掲載されました。

法政大学MBA(イノベーション・マネジメント専攻)2017年大学案内 にて、銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)代表 川崎力宏のインタビュー記事が掲載されました。「歴史ある銀座ギャラリーを革新する100年企業、4代目の若き挑戦」として、100周年を迎えた社歴、ギャラリーのビジョンについてお伝えしています。

2017/03/15 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, 展覧会

「志賀 絵梨子 展 具象化された想い」がスタートしました。

本日2017/3/15(水)、「志賀 絵梨子 展 具象化された想い」がスタートしました。東京藝大(院)に進み、独立展で活躍する志賀絵梨子さんの新作展です。

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MUSEE(ミュゼ)では2015年7月以来の2回目。一貫して、人間の生命力を可視化させること、見せることの出来ない「想い」を具象化させることを、表現してこられた志賀絵梨子さん。

今回は、麋角羊歯(びかくしだ)を新たなモチーフにし、人間の感情をより精緻に、大胆に描き出す新作「Living together with stag horn ferns〜麋角羊歯の支え〜」「A stag horn fern maiden〜麋角羊歯の乙女〜」に取り組まれました。苦悩しながらも、前を向いて力強く生きる様を描きました。

MUSEE(ミュゼ)の1階空間には、志賀さん渾身の100号キャンパス作品、「虚ろな魂の装い」「うろんに装う」「花篭る幻視」「魂の様相」が揃いました。その淡くも生命力ある表現に、引き込まれます。

週末3/19(日)までの5日間。有楽町の東京アートフェアと重なりますので、是非お気軽にMUSEE(ミュゼ)にお立ち寄り下さい。
お待ちしております。

【開催趣旨】
志賀絵梨子(1984-)は、キャンバスにやわらかな色彩で繊細にモチーフを描き出す油彩絵画の作家です。人間の生命力や想いを、植物の姿として可視化させることに取り組んできました。植物の短い周期での命の入れ替わりから「死」を感じ、そこから人間が持つ本来の「生命力」を描き表わそうとしています。
銀座レトロギャラリーMUSSE(ミュゼ)では、東京藝大の修士課程へ進み、独立美術協会(独立展)で、2015年新人賞を受賞するなど、着実に歩みを続ける志賀絵梨子を紹介します。どうぞご期待下さい。
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「志賀 絵梨子 展 具象化された想い」
2017年3月15日(水)〜3月19日(日)11時〜18時
※最終日は17時まで

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)1階ギャラリーA
http://kawasaki-brand-design.com/exhibitions/

2017/03/06 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, 展覧会

2017/3/15(水)〜「志賀 絵梨子 展 具象化された想い」がスタートします。

来週2017/3/15(水)スタートする「志賀 絵梨子 展 具象化された想い」のお知らせです。東京藝大(院)に進み、独立展で活躍する若手作家の新作展となります。

【開催趣旨】
志賀絵梨子(1984-)は、キャンバスにやわらかな色彩で繊細にモチーフを描き出す油彩絵画の作家です。人間の生命力や想いを、植物の姿として可視化させることに取り組んできました。植物の短い周期での命の入れ替わりから「死」を感じ、そこから人間が持つ本来の「生命力」を描き表わそうとしています。

銀座レトロギャラリーMUSSE(ミュゼ)では、東京藝大の修士課程へ進み、独立美術協会(独立展)で、2015年新人賞を受賞するなど、着実に歩みを続ける志賀絵梨子を紹介します。どうぞご期待下さい。

2017/02/22 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, その他, ビジネス, プロダクト, 展覧会, 建築

MUSEEexhibitions「銀座、次の100年のためのスタディ展 川崎ブランドデザイン100周年事業」。全プログラム を終了しました。

年初より2ヶ月間 開催して参りました MUSEEexhibitions「銀座、次の100年のためのスタディ展 川崎ブランドデザイン100周年事業」。本日2/19(日)18時をもち、全てのプログラムを終了しました。銀座に残る小さな近代建築、その可能性を考えるきっかけとなった展覧会となりました。

期間中は、毎週末6回トークイベントを開催し、延べ400組を超えるお客様がご来場され、皆様と銀座の未来について想いを馳せていただくことができました。深く御礼申し上げます。今後も、都市景観や建築に関する展示を継続して参ります。ご期待下さい。
次回展示は、「志賀絵梨子展 具象化された想い」を3月15日(水)〜19日(日)開催となります。建築見学も随時承っておりますので、営業時間(水〜日11時〜18時)お気軽にお立ち寄りくださいませ。

2017/02/12 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, 展覧会, 建築

「銀座、次の100年のためのスタディ展」。トークイベント【「中銀カプセルタワービル〜名建築を保存する7つの方法〜」 ゲスト:前田達之氏(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表) 】

「銀座、次の100年のためのスタディ展」。2017年2月11日(土)に開催されたトークイベントの様子です。ゲストに、前田達之さん(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表) をお招きし、「中銀カプセルタワービル〜名建築を保存する7つの方法〜」 と題し講演いただきました。

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銀座のランドマーク、黒川紀章設計の「中銀カプセルタワービル」。60年代、丹下健三の影響を受けた、黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家を中心に展開された「メタボリズム」。建築を新陳代謝させるという前衛的な設計思想を体現した異色の名建築です。

 

前田さんは、2010年に1つめのカプセルを取得されて以降、ビルを愛し、今では複数カプセルを所有。ビルの保存・再生を求め、住人らと2014年中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトを立ち上げました。クラウドファンディングを成功させ、ビジュアルファンブック「中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟」を出版し、およそ20カプセルのリノベーションを手掛けるほか、国内外のメディア対応や「カプセルバンク」「アートプロジェクト」等に取り組まれています。( HP http://www.nakagincapsuletower.com/ )

 

名建築を保存する7つの方法として、「1知る、2広める、3繕う、4企てる、5組む、6つながる、7活用する」という項目ごとに、これまでの活動の様子を写した写真とともに分かりやすくご説明いただきました。黒川紀章がメディアで注目を集めたように、前田さんの保存運動も、テレビや新聞、ネット、雑誌や書籍、写真などメディアへの露出、コラボレーションなどが核になっています。今では、日本を代表する現代の風景として紹介され、キアヌ・リーブスなど著名人が前田さんを訪ね、ビル見学に訪れるほど国際的に注目されています。

 

築45年を迎え、カプセルという特殊な構造につき、給排水や老朽化が進む現在。丁寧にリノベーションをサポートされた成果が実を結び、新たな住人が増え、個性的なカプセルが次々と誕生しています。映画上映会、アートイベントの企画など、住人同士のコミュニティ形成に一役買い、現在進行形で新たな文化を発信されています。
いつか「世界遺産に登録されるように頑張りたい」という明るいメッセージで締めくくられました。注目度高く、30名近いお客様にご参加いただき、質疑応答も盛んに行われた講演会。前田さん率いる中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト、これからの展開が見逃せません。

2017/01/27 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, ビジネス, 展覧会

「銀座」ギャラリー トークイベント(6回)を開催します。


銀座たてもの展 実行委員会のご協力のもと、毎週末にギャラリートークイベントを開催することになりました。
ginza-tatemonoten-2016

 

銀座の都市景観、建築デザインに関わって来られた素晴らしい方々をゲストに迎えます。銀座を深く知り、益々好きになれるはずです。各回定員20名となります。興味ある方は是非、事前にご予約ください。

謹製ミニMUSEE。建築家 山本展久氏による1/1000スケールの銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の極小模型。展覧会場3階で公開する、真鍮版を駆使して制作した「銀座街区」に乗せて都市景観を考えるアイテムとなります。崖岩に見える黄金小石マグネット付。


1月4日(水)11:00〜 オープニング 新春 お屠蘇(とそ)サービス


1月14日(土)18:30~ 「これからの銀座の街について」 

ゲスト:竹沢えり子氏(銀座街づくり会議・銀座デザイン協議会 事務局長)

慶應義塾大学文学部卒業。2011年、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。博士論文にて日本都市計画学会論文奨励賞を受賞。著書『銀座にはなぜ超高層ビルがないのか』(平凡社新書)、共著に『銀座 街の物語』(河出書房新社)など。
   参加費:500 円(謹製ミニMUSEEお土産付き) 定員:20名(要メール申込・先着順) ※大盛況のなか終了しました。


1月21日(土)18:30~  「銀座建物ものがたり銀緑館」上映会&トーク  
ゲスト:石川信行氏 西松典宏氏(銀座奥野ビル306号プロジェクト)

銀座6丁目、かつて「銀録館」という小さなビルがあった。関東大震災後に建てられ、大規模な再開発により2013年に歴史の幕を閉じた。地下には剣持勇・渡辺力デザインの「BAR TARU」、3階には「現代画廊」、5階には「テーラースコット」があり、文化の香りの漂うビルだった。銀録館の誕生、建物の特徴の紹介、関係者の声など、ビルの歴史と物語に迫ります。
          参加費:無料  定員:20名(要メール申込・先着順) ※大盛況のなか終了しました。


1月28日(土)18:30~ 岸本Labo「海外のリノベーション事例」2階展示監修の岸本章氏による特別講座 
Laboマスター:岸本 章氏(多摩美術大学環境デザイン学科教授)

東京都生まれ 1979年、多摩美術大学美術学部建築科卒業 1982年、東京藝術大学美術学部大学院修了 1982~1985年、山下和正建築研究所 1986年~岸本章設計所 1988年~多摩 美術大学建築科非常勤講師 1999年~多摩美術大学環境デザイン学科助教授 2007年~准教授 2008年~教授 日本民俗建築学会理事、日本建築学会会員、道具学会会員。 HP  http://www.tamabi.ac.jp/kankyou/kishimoto/
          参加費:無料  定員:20名(要メール申込・先着順) ※大盛況のなか終了しました。


2月4日(土)18:30~ 「100周年。建築保存と不動産開発の現場から」 
講演:川崎力宏(川崎ブランドデザイン有限会社 代表取締役・銀座レトロギャラリーMUSEE 代表)
×対話 高上旭氏(高上旭デザイン事務

大手ハウスメーカー勤務を経て、家業である九州の建設会社を継ぐ既定路線から一転、独立。川崎ブランドデザイン4代目。2013年、銀座に残る近代建築を取得。藤本壮介氏設計の高層ビル新築を計画するも、解体直前にレトロな魅力に取り憑かれ保存を決意。装いも新たにギャラリー開廊。以来50本を超える展覧会を開催。2015年法政大学 経営大学院I.M.専攻 修士課程(MBA)修了。中小企業診断士として、銀座ギャラリーの新しい未来を切り拓くべく活動している。また国際不動産投資家として、世界各国将来の都市景観に投資を行っている。創業100周年を記念して制作された映像と共に、その制作を担当した高上旭氏と対話形式で、歴史に裏打ちされたリアルな建築保存、不動産開発について講演します。
          参加費:無料  定員:20名(要メール申込・先着順) ※大盛況のなか終了しました。


2月11日(土)18:30〜 「中銀カプセルタワービル〜名建築を保存する7つの方法〜」
ゲスト:前田達之氏(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表)

2010年に1つめのカプセルを取得し、2011年より中銀カプセルタワービル管理組合法人で監事を務める。ビルの保存・再生を求めて、管理組合、管理会社、オーナーと交渉を続け、2014年には中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトを立ち上げる。翌年、クラウドファンディングを成功させ、ビジュアルファンブック「中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟」を出版。およそ20カプセルのリノベーションを手掛ける他、国内外のメディア対応や「カプセルバンク」「アートプロジェクト」等に取り組む。 HP  http://www.nakagincapsuletower.com/
         参加費:無料 定員:20名(要メール申込・先着順)※応募多数、定員につきご予約を締め切りました。


2月18日(土)18:30〜 クロージングセッション 「総括 MUSEE(ミュゼ)の可能性を引き出す」
建築家:菊池甫氏 山本展久氏(本展示アーキディレクション担当)

2ヶ月間の展示終了を期に、本展覧会のアーキディレクションを担当した両名が、総括として感じたことをセッションします。 【菊池甫】oohk-菊池甫一級建築士事務所 【山本展久】山本展久アトリエ荒川企画室 共に1982年生まれ、大分大学大学院修了後、設計事務所勤務等を経て、現職。 東京の下町に拠点を構え、所縁のある東京・大阪・九州の3地域を中心として活動を展開中。東京都美術館主催『Arts & Life:生きるための家』展(藤本壮介賞)、『吉備線LRT駅デザインコンペティション』(佳作)など国内コンペの入選・入賞多数。本展においては一年がかりで準備を重ね、建築という立場から銀座とそこに建つMUSEEについて改めて考察。これからの100年をどう歩むべきかを検討しながら、鑑賞者に自由な発想と閃きを促すコンテンツ構築に挑んだ。
          参加費:無料  定員:20名(要メール申込・先着順) ※大盛況のなか終了しました。

2017/01/29 Category: MUSEE お知らせ, MUSEE 日記, 展覧会, 建築

「銀座、次の100年のためのスタディ展」。トークイベント【岸本 章氏 多摩美術大学環境デザイン学科教授】

「銀座、次の100年のためのスタディ展」。2017年1月28日(土)に開催されたトークイベントの様子です。ゲストに、岸本 章氏(多摩美術大学環境デザイン学科教授)をお招きし「岸本Labo 海外のリノベーション事例〜2階展示監修の岸本章氏による特別講座」を開講しました。

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国内外の古い建築を訪ね歩き、開設15周年を迎えた「環境デザインマニアック」にて消えゆく東京、都心の町屋など独自の観点で都市景観を捉え、発信されている岸本章教授。多摩美術大学環境デザイン学科、3年生の学生さんによる仮想リノベーションプランを12案を監修いただいたご縁で、MUSEEでの特別講座を開講いただきました。

 

現存する建築のリノベーションを課題にしてこられた経緯からお話いただきました。最近は、消えていく建物も多く、実際に建て替えを予定している所有者オーナーからは理解が得られず、毎年ひと苦労あるそう。学生さんに、建築・インテリア・ランドスケープ複合的に考えてもらい、街づくりの場合は、地元の方に発表する機会を設けてこられました。

 

建築の保存再生について、5つの区分について、わかりやすく解説いただきました。
①保存 文化財として学術的な調査とともに。
②リノベーション(改修、更新、改新)同じ機能のまま、増築などで使い勝手を良くする。
③コンバージョン(再生、転用)外観が持つ価値、景観を重視しつつ、中身を違う機能に転換させる。
④リフォーム(再利用)外観の価値ではなく、構造を再利用するなど経済性の観点から行われる。
⑤再建 オリジナルの手法でいかに復元するか。RCで再現した大阪城などは、学問的には疑問が残るが、シンボルとしての意味合いが強い。

 

今回は、②③について、岸本教授自らが現地で撮影した写真による事例を多数紹介。その注目すべき点を解説いただきました。

②リノベーション
キングスクロス駅(ロンドン)、セントパンクラス駅(ロンドン)、アトーチャ駅(マドリード)、進化博物館(パリ)、BBC(ロンドン)、ストラスブール駅(ストラスブール)、大英博物館グレートコート(ロンドン)

大胆にもガラス張りの構造躯体で覆ったストラスブール駅や、隣地に最新の駅舎を新設し、旧建物は大胆にも植物園になったアトーチャ駅など、大規模かつ公共性の高い駅舎を中心にご紹介いただきました。

 

③コンバージョン
テートモダン(ロンドン)、北京798芸術区(北京)、ヘドマルク博物館(ノルウェー)、バスティーユ高架(パリ)、ノルトライン・ヴェストファーレン デザインセンター(エッセン)、ブラッケンハウス(ロンドン)、21世紀美術館(ローマ)、オスロ芸術大学(オスロ)、ガソメーター(ウィーン)、ドゥースブルグ環境公園(ドゥースブルグ)、セント・マーティンスインザフィールズ(ロンドン)

発電所時代の煙突を残し、都市景観を守りつつ、セントポール大聖堂との間にミレニアムブリッジを架け、人々の眼差しをガラリと変えたテートモダン。環境を破壊した負の産業遺産をそのまま朽ちるかのように残し、真逆の価値である環境を押し出したドゥースブルグ環境公園。など、日本では考えられないような、目を見張るものを多数ご紹介いただきました。

 

最後に、この数年で銀座から失われた建物写真を背景に、「二度と戻ってこない建物、見ていて悲しくなりますよね」と次々と建築が解体されることに危機感を抱いていることについて触れられました。

 

「長持ち」する建築は、工学技術的アプローチで日本が得意とする分野。それと切り口を変え「長生き」する建築をいかに考えるか。それは、建築への愛情の問題で、長生きさせようとする気運の醸成が必要とのこと。この分野は研究されることが少なく、美大が取り組むべきだと考えているそう。そのため、建築的価値、文化財としての価値だけでなく、町並みを永年形成し、「人々の記憶」「ランドマーク」としての価値を、拾い上げていくプロセスを模索していくことが重要とのこと。

 

「“レガシーを創る”と世の中で叫ばれているが、そのレガシーを壊すことから始まるところに違和感がある。経済性との兼ね合いはあるが、記憶を残すことが、企業姿勢の前向きな表現につながり、しいては経済へ循環する世の中になってくれれば」と締めくくられました。