Exhibitions 現在開催中&開催予定の展覧会

戦前から銀座に残るレトロな空間で企画開催される展覧会。
作品はもちろん、創り手である作家との出会いが、
新しい未来を導いてくれることでしょう。

現在進行形のアートの現場に立ち会えるのが、ギャラリーの醍醐味です。
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)では、近代建築の魅力を堪能できる3つのギャラリー空間を舞台に、月1〜2本のペースで展覧会を企画開催しています。
Culture(文化・教養・思考力・意思)をベースに、①History(歴史軸・伝統・記憶)、②Urban architecture(建築・空間・都市景観)、③Contemporary art(現代世相を反映した美術、新奇性)を基準とし、展覧会をキュレーションしています。

銀座から発信される新しい価値観。どうぞお楽しみください。

The true charm of this gallery is the chance to bear witness to the progressive art scene, unique from other art museums. This gallery, home to three floors modeled after Western architecture, is a space that can host up to four artists’ exhibitions at any given time. Here, richly individualistic exhibits are held showing the fruits of an artist’s daily efforts of creation, offering a place to convey a new system of values. Please seek out your favorite works and enjoy the opportunity to meet the artists. Let us guide you to your new future.of art.

開催中の展覧会

企画展 ギュスターブ・ドレの『神曲』
ダンテ「神曲」、500年の時を超えた精緻な視覚化

開催趣旨

 13世紀から14世紀にかけてイタリアで活躍した詩人・政治家ダンテ・アリギエーリ(1265-1321)による長編叙事詩『神曲』は、聖書に次ぐ世界最大の古典と言われ、美術、文学、音楽とさまざまな創作者の最大の発想源となってきた。同時代のボッカチョをはじめ、ゲーテ、アレクサンドル・デュマ、美術ではシスティーナ礼拝堂天井画を描いたミケランジェロから、ウィリアム、ブレイク、現代のダリ、音楽ではチャイコフスキー、リストなど多数の芸術家が神曲からインスピレーションを得て、作品を制作している。

 聖書に天国や地獄の記述はあったが、それを具体的に言葉で描写したのはダンテが初めてだった。ダンテが『地獄篇』を著した14世紀初頭以降、キリスト教美術において天国や地獄が盛んに図像化されるようになり、後世のあらゆる分野に多大な影響を及ぼした。ちなみに、現代でも2016年公開の映画『インフェルノ』(トムハンクス主演)でも重要なモチーフとして取り上げられている。

 ダンテの『神曲』は、イタリアでの政争と自身のフィレンツェ追放、そして永遠の淑女ベアトリーチェへの愛の存在を背景に描かれたとされる叙述詩で、地獄篇、煉獄篇、天国篇の 3 部から構成されている。

 物語は、ダンテ自身が、ユリウス暦 1300年の聖金曜日、暗い森の中に迷い込む場面から始まる。古代ローマの大詩人ウェルギリウスと出会い導かれ、地獄、煉獄、天国を遍歴をはじめる。地獄の九圏を通り、地球の対蹠点にある煉獄山にたどり着く。煉獄山を登るにつれて罪が清められていき、その頂で、永遠の淑女ベアトリーチェと再会する。ベアトリーチェは実際にダンテが幼い頃から敬慕し、愛するも拒絶。24歳の若さで夭折し、永遠の淑女として生涯賛美することを誓った女性である。彼女の導きでダンテは天界へ昇天し、各遊星の天を巡って至高天(エンピレオ)へと昇りつめ、神の域に達するという壮大な物語になっている。

 ダンテの時代から約500年後の19世紀、『神曲』世界の重要な場面を、140枚近くの木版画で表現したのがまだ年若いギュスターブ・ドレ(1832-1888)だった。彼の挿絵本『神曲』は、当時の常識を超えた版の大きさと挿絵の多さでたちまち大評判となった。500年の時を超え、二大天才のコラボともいえるドレの挿画本『神曲』は、多数の場面を克明に可視化した功績は、美術史上画期的であり、現代に通じるヴィジュアル時代の幕開けとなった。

 

 本展では、100年前に出版された挿画本から29点を展示。地獄篇と煉獄篇を視覚化した作品が比較的多いが、ドレの描く光と慈愛に満ちた天国篇の挿絵を多めに取り上げてみた。抽象的で難解な『神曲』の世界を、精緻に浮かび上がる視覚で感じていただき、歴史を超えた知的な旅に誘えれば幸甚である。

展示予定作品 一覧

展覧会場のご案内

【近代建築100選】ギャラリー空間、常設展示をご覧いただけます。

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)は、営業時間内、空間を見学いただけます。「中央区近代建築100選」にも選出された、銀座に残る希少な建築で、建築フリークの皆様にお越しいただいております。これまで開催した展覧会で公開した作品、併設するパルナスウィーンインテリアでは、ウィーン19世紀末セセッション期のアンティークガラスを常設展示しています。お気軽にご来廊下さい。

【作家・企業の皆様へ】戦前からの残る、銀座の歴史を見守ってきた近代建築を舞台に、

「記憶に残る」美術館スタイルの展覧会 を企画段階よりプロデュースしています。

 

 

 

営業時間:水〜日 午前11時〜午後18時   休廊:月・火

お問い合わせ電話番号: 03-6228-6694       メールアドレス: r@kawasaki-brand-design.com

開催予定の展覧会

相宮 慧子 展 keiko aimiya exhibition2017「鯉龍」

開催趣旨

相宮 慧子 は、日本画の伝統美を、単色の墨絵にも通じる白糸刺繍での表現に取り組む作家です。1970年代、日本南画院の飯田満佐子(東籬)氏に墨絵を師事し、13世紀頃ヨーロッパで発祥した白糸刺繍を故誉田文子氏に学びました。

日本画を描いていた亡父の影響で、幼少期から優れた大家の作品に直に親しみ、墨絵の表現に憧れを抱くようになりました。とりわけ日本画特有の美しい「線」と「余白の美」に惹かれ、この表現をさらに追及するために、刺繍という手段を選択。織や染色では表しきれない線表現は、刺繍でこそ可能であり、1本取りや2本取りの刺繍糸で、日本画の面相筆に匹敵する繊細な線表現を手に入れました。

本展のテーマ「鯉龍」は、「黄河中流にある竜門の急流を登った鯉は竜となり天に昇る」という中国の故事に由来します。亡父が師事した中村玲方氏は、川合玉堂門下の日本画家で、描くのが難しいとされる鯉の絵を得意とし、亡父も鯉の絵を愛し多数のスケッチを遺しました。荘厳な那智の滝(和歌山県)を見る機会を得、鯉の瀧登りを主題にした6 メートルの大作を着想。本展では、刺繍作品のルーツとなった亡父のスケッチや、表現を模索する過程で制作してきた自身の墨絵も展示します。

日本人の心に脈々と流れる自然を愛する心と、亡父から受け継いだ日本画の伝統をベースに、単色の墨絵にも通じる白糸刺繍で表現し、「刺繍を美術に繋げたい。刺繍というジャンルをアートの域に高めたい」との強い希望から、今日まで第一線で制作を続けてきました。芸術としての白糸刺繍の美しさを皆様に感じていただき、その素晴らしさを後世に伝授する一助になれば幸いです。

 

作家経歴

 

相宮慧子

東京生まれ。東京家政学院短大科卒業。墨絵を日本南画院副理事長 飯田満佐子(東籬)氏に、ヨーロッパ刺繍を元文化女子大学教授 故誉田文子氏に学び、1982年から刺繍作家として活躍。作品は主に白糸刺繍とシャドーワークで、発表は国内とパリ、ボーリューの作品展のみ。

 

中央区まるごとミュージアム参加イベント
銀座フロッタージュ体験 =近代建築まるごとMUSEEツアー2017=

中央区、秋の風物詩となったイベント、中央区まるごとミュージアム2017。2年ぶりに銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)が参加することが決定しました。

銀座たてもの展実行委員会の企画で、「銀座フロッタージュ体験 =近代建築まるごとMUSEEツアー2017=」と題し開催します。美術作家の酒百宏一さんを講師にお招きし、MUSEE外観の特徴的な「加飾タイル」をモチーフに、フロッタージュを体験いただきます。

 

① MUSEEまるごと「建築ツアー」
中央区近代建築100選、戦前から残る「銀座レトロギャラリーMUSEE」を1階から屋上まで、オーナー川崎力宏がご案内。解体を取りやめ保存した経緯、ギャラリーでの実験的取り組み、発見などもお話します。

② 「銀座フロッタージュ体験」
美術作家の酒百宏一さんを講師にお招きし、外観の「加飾タイル」をモチーフに、フロッタージュ(紙をのせて色鉛筆で模様をこすりだす技法)を体験いただきます。昭和のタイルに触れて建物の記憶に迫ります。

日時
① 10月29日(日)10:30~12:00 建築ツアー ② 13:00~14:30 銀座フロタージュ体験

定員
② 15名 建築ツアー  ②10名 銀座フロッタージュ体験

場所
銀座レトロギャラリーMUSEE
中央区銀座1-20-17 川崎ブランドデザインビルヂング

     ※当日は、中央区と観光協会による「中央区近代建築物100選」をめぐるバスツアーの立ち寄り、スタンプラリー設置を行います。

2017/10/29(日)1日限りの特別イベントです。事前メール予約制で、定員に限りがございます。

 

お申込先メールアドレス nakamikke@gmail.com

件名に【①建築ツアー or  ②フロッタージュ体験 の参加申込み】

本文に 【氏名、ご住所、携帯電話、メールアドレス】を明記してください。

菅原(イベント担当・銀座たてもの展実行委員会)

 

フロッタージュ講師 経歴

酒百 宏一(さかおこういち)

石川県金沢市出身

フロッタージュという写しとりの技法を使ってその場所の一部を写し取る作品づくりを続けている。また、地域での土地と人の営みの記憶を恊働でかたちにするプロジェクトを各所で展開しており、「越後妻有アートトリエンナーレ」において《みどりの部屋プロジェクト》、「水と土の芸術祭」では《Niigata 水の記憶プロジェクト》を展開。現在、東京・大田区の町工場で使われていた道具を住民とともに写して作品にするプロジェクト《オオタノカケラ》に取り組んでいる。東京工科大学教授。

また2007年に「銀座フロタージュ計画」の成果をINAXギャラリー(現LIXILギャラリー)にて「銀座の賜物」と題して発表。今回10年ぶりに一部作品の再展示と新作も発表する。

 

主なグループ展など
2016 オオタノカケラ 2016(東京・大田区)
2015 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015(新潟・十日町)
   水と土の芸術祭 2015(新潟)
   內湖本色 藝術計畫(台湾・台北)
2014 個展「不確かな存在の記録」いりや画廊(東京・入谷)
2013 おおたアーティスト・イン・レジデンス「掘り起こされる視点」(東京・大森)
2012 町の記憶PROJECT 南千住10000枚の記憶展(東京・南千住)
   大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012(新潟・十日町)
   水と土の芸術祭 2012(新潟)
2009 水都大阪2009(大阪)
    水と土の芸術祭 2009(新潟)
   大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2009(新潟・十日町)
2007 個展「銀座の賜物」INAXギャラリー2(東京・京橋)

   大阪・アート・カレイドスコープ2007「大大阪にあいたい。」(大阪)
2006 第21回国民文化祭やまぐち2006・彫刻展(山口・宇部)
    第3回大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2006(新潟・十日町)

 

北澤 千絵 展「 逆襲する景色」

逆襲する景色 

ある日 景色がこちらに迫ってきた
 
息苦しい程の豪雨
蝉の鳴き声
 
巨大なスピーカーに
囲まれているようだった
 
私は 眼を大きく見開き
ピリピリする肌から
産毛が ゆっくり立ち上がるのを感じる
 
景色は何を言いたいか
 
人間の勝手を責めていると
思うのは間違いで
 
景色こそが絶対であること
 
私たちは理由というものをつけすぎて
 
秩序というものを並べすぎて
 
今 景色に 逆襲されようとしている
 
そのことを待ち望んでいたのか
私の筆が呼応する

作家紹介

北澤 千絵

武蔵野美術大学短期大学部卒業後、「お前の絵は絵ではない」と言われて10年以上描くことを休止した。その後ロッククライミング中に死を意識する場面に遭遇したこともあり、そのプロセスが絵画制作と結びつくと気づいて再び絵筆を執る。2011年より3回の個展を経て、絵画はアンチテーゼであると常に考え、潜在意識に刻み込まれるような影を追求している。

 

柴原 薫 展 KAO’RU® Exhibition13 (タイトル未定)

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作家紹介

柴原 薫

91年より広告写真家として活動する傍ら、国内外で美術写真を発表。デジタル合成なし、大型カメラのFILM撮りに拘る。
陰陽師の形代、鳥獣戯画、SF映画に登場するモンスターなど、空想と現実を行き来するものに感化され
01年より義眼を組み込んだeyesシリーズに取り組む。

作家WEBサイト http://www.kaorushibahara.com

 

MUSEEexhibitions006 星野陽子 展(タイトル未定)

 

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銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の完全企画展「MUSEE exhibitions」。独自の経験・背景から信念を持ち意欲的に創作する気鋭作家を紹介、さらに俯瞰して、建築や都市空間までも視野に展開するシリーズです。現代の世相を反映しつつ、未来志向の実験的・イノベーティブなプロセスを通じ、独自の価値観の提示に挑みます。空間構成から体験をアートとするインスタレーション、プロジェクションマッピングなどの新しい手法、そして戦前から残る近代建築との対照性にご注目ください。

MUSEE exhibitions  is a comprehensive design exhibition by Ginza Retro Gallery MUSEE. This series serves to introduce bold artists producing works with ambition and conviction rooted in experiences and environments both in Japan and abroad. MUSEE exhibitions focuses on installations that use spatial organization to turn personal experiences into art. Through experimental processes that reflect modern times while looking toward the future, MUSEE exhibitions strives to present a unique worldview. Please take care to note as well the contrast with the modern architecture that lingers from pre-war days.

『America』/2016年/ミクストメディア/サイズ可変

『America』2016年 ミクストメディア サイズ可変

 

ステートメント

色彩の強度・質感の差異・形の抽象性。私の制作の出発点は常に絵画です。

美しい絵具に触れた時の高揚感を、現在の日常生活の中で触れる様々な素材に感じながら空間に当てはめていきます。

そこで生まれる新しい形や現象物を頼りに、それらが鮮やかな空気に変わる瞬間を探して手を動かしています。

 

作家経歴

 

星野 陽子 YOKO HOSHINO

1991 神奈川県横浜市生まれ
2014「トーキョーワンダーウォール 2014 入選』
2015「TURNER AWARD 2015 優秀賞」
東京藝術大学 大学院 美術研究科油画第5研究室 修士1年在籍中

2018年1月、初の大規模な企画展開催が決定。銀座で戦前から残る近代建築
「銀座レトロギャラリーMUSEE」を舞台に、新作インスタレーションを展開する。

 

たかはしなつき 彫刻展(タイトル未定)

作家経歴

たかはし なつき

奈良県在住。
地元の森(宇陀市室生深野)にて、自ら伐採した木々を使用した彫刻作品を発表。

東京学芸大学・院にて彫刻を専攻し、2005年より奈良に移住。
2011年「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」に出展、空き町家を再生した空間に蘇らせた。
2014年〜事務局勤務、約35軒の再生に関与しながら作品制作を続ける。

工芸の漆とは異なる、奈良県興福寺阿修羅像と同じ乾漆技法による木彫に取り組む。
金箔を添えることで、作品に命を吹き込む感覚を抱き、万人の人生に寄り添うアート作品を生み出せるよう日々制作している。