MUSEE GINZA コレクション展示’19Q3 MEGURU YAMAGUCHI 新作 一般公開

 

MUGURUYAMAGUCHI

 

東京・銀座の歴史的文化財・築90年の近代建築ビル[MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesignBldg.]は、昭和7(1932)年、関東大震災の復興建築として誕生しました。東京空襲による戦災を逃れ、戦後、高度経済成長を遂げ、バブルを迎えた激動の「昭和」、不況と低成長に喘ぎつつも、IT革命とグローバル化で飛躍した「平成」〜そして…新しくスタートした「令和」と、90年の永きに亘り、銀座の歴史を見届けている希少な存在です。

 

この度、MUSEE GINZA のギャラリー空間が、装い新たにリニューアルしました。“レトロ×ホワイトキューブ”をテーマに、竣工当時の躯体床をダイヤモンド研磨。90年前のコンクリートが美しくロマンスグレーの光沢を放って甦りました。緊張感ある白壁と高演色の特殊照明、可動式壁を備え、現代アートを美しく展示できる空間となりました。

 

 

MUSEE GINZAでは、コレクションする現代アート作品を随時入れ替え、一般公開しています。今回のコレクション展示’19Q3では、ニューヨークで目覚ましいスピードで活躍中のアーティスト、山口歴(Meguru Yamaguchi)の新作2点を東京銀座で公開します。

         

2年前、2017年初夏、日本国内最多のコレクションとして 山口歴 の13作品をMUSEE GINZA にお迎えしました。これまでに、代表的なシリーズ「OUT OF BOUNDS」11作品、「SPLITTING HORIZON」2作品は、その後、常設として一般公開。光沢鮮やかに勢いある13作品の反響は大きく、観るものを圧倒してきました。

 

その間も、ニューヨーク郊外ブロンクスにあるアトリエで、山口歴は、全く新しいHORIZON(領域、経験)を産み出そうと果敢に挑戦を続け、その成果は、ISSEY MIYAKE、Audi、NIKE、UNIQLOとのコラボレーションで世界展開されることとなりました。www.meguruyamaguchi.com

 

そして、2019年夏、新たに新作2点がコレクションに加わることとなりました。第3弾シリーズ「SOUL FLIGHT NO.1」と国際的なアートフェアで展示された「SPLITTING HORIZON NO.3」。どちらも幅2.6mを超えるサイズで、まさに超大作の競演です。どちらも山口歴のアイコンとも言える「メグルブルー」が冴え渡りますが、弧を描き、飛行するかのようなSOUL〜と、既存からの分断を意図したSPLITTING。造形的なアプローチは相反するものです。常に、「進化を遂げていたい」と語る山口歴の信念、その魅力が凝縮された展示となりました。

 

 

関東大震災の復興建築として戦前、昭和初期に誕生した歴史的文化財ビル。90年の時を経て、新しい令和時代を代表するであろうアーティスト山口歴の最先端アートにより、見事にクールにアップデートされることとなりました。

 

辰野金吾、磯崎新の建築保存に深く関わり、その在り方を、永年考えてきた私共MUSEE GINZAにとって、アートとのコラボがいかに面白いかを改めてお見せする最高の機会となりました。9月半ばまでの2ヶ月間限りです。多くの方々にご覧いただきたく存じます。

 

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2017年10月。ニューヨーク郊外ブロンクスにある山口歴のアトリエにて。完成したばかりの「SPLITTING HORIZON NO.3」。

 

 

MUSEEコレクション’19Q3 展示作家
メインギャラリーX: 山口 歴(新作2作品)
ギャラリーY: 山口 歴(常設13作品)、磯崎 新(常設)風倉 匠(常設)
エントランス〜通路: クリスチャン・アヴァ、宮脇愛子

 

MUSEE GINZA と交流、関わりの深い作家、国際的な活躍目覚ましい現役作家の作品を、
リニューアルしたMUSEE空間でご鑑賞ください。

※ご注意 本展での展示作品は、コレクションにつきすべて非売品となります。

 

 

MUSEE GINZA_MAP

MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesignBldg. は、昭和7年竣工「中央区近代建築100選」選出の、戦前から銀座に残る希少なモダニズム建築です。 現在、ギャラリー空間、及び恒久展示コレクション(山口歴、ネオ・ダダ風倉匠)を一般公開しています。 併設するパルナスウィーンインテリアでは、19世紀末ウィーン分離派(セセッション)期のガラス器などをご紹介。どうぞお気軽にご来廊下さい。

また、MUSEE GINZAメインギャラリーXは、個展をはじめ、各種イベントなどでレンタル可能です。レトロ×ホワイトキューブをテーマに、1932年の竣工当時から存在する躯体床をダイヤモンド研磨。87年前のコンクリートが美しくロマンスグレーの光沢を放って甦りました。緊張感ある白壁と高演色の特殊照明、可動式壁を備え、現代アートが美しく展示できるホワイトキューブ空間です。銀座で最も古く、しかし最先端の流行を発信するエッジの効いた空間。記憶に残る展覧会・展示会・イベントでご活用ください。詳しくはこちら

 

営業時間:水〜日曜日 11:30〜17:30   休廊:月・火曜日
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング ACCESS
電話番号:03-6228-6694    メール:r@kawasaki-brand-design.com

 

終了した展覧会<アーカイブス>

MUSEE_ARCHIVES_2020_1 MUSEE_ARCHIVES_2020_2

Shinsuke Ikeuchi 展

開催趣旨

 

錫や銀などを用いその特質を活かし、さらに特殊樹脂などの異素材と複合させて、独自に昇華させたミクストメディアアートに取り組む、福岡在住のアーティストShinsuke Ikeuchi 。

国内外にもその活躍の場を広げ、アメリカを始め世界のコレクターに注目されつつあります。2018年 12月、国立新美術館にて開催された[躍動する現代作家展]にて作品”plug in the RED”が、福岡県知事賞を受賞。2019年4月には福岡アジア美術館での個展を成功させました。

2019年7月、作家初となる東京・銀座での個展を開催します。ミクストメディアの新しい可能性を展開いたします。4日間限りとなりますので、お見逃しなく。

 

作家紹介

 

Shinsuke Ikeuchi

1984年 福岡県福岡市生まれ
2003年 彫金を独学で習得
2009年 彫金スタジオ兼ジュエリーショップをオープン
2015年 錫や銀などの金属と特殊樹脂を複合したミクストメディアアートを開始

一点ものを中心としたジュエリーを手掛けながら、現代アーティストとして福岡を拠点に、東京、台湾、ニューヨークなど活動の場を広げている。

Instagram: shinsuke_ikeuchi

展示の様子

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作品紹介(これまで公開した作品より)

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お問い合わせ

 

展示作品、作家についての詳細は、下記までお問い合わせください。

encode   
〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-7-17グランディール三和大名1F    
Tel   092-734-5155    
E-mail encode1027@gmail.com

 

MUSEE GINZA コレクション展示’19Q2 一般公開

 

 

東京・銀座の歴史的文化財・築90年の近代建築ビル[MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesignBldg.]は、昭和7(1932)年、関東大震災の復興建築として誕生しました。東京空襲による戦災を逃れ、戦後、高度経済成長を遂げ、バブルを迎えた激動の「昭和」、不況と低成長に喘ぎつつも、IT革命とグローバル化で飛躍した「平成」〜そして…新しくスタートした「令和」と、90年の永きに亘り、銀座の歴史を見届けている希少な存在です。

 

この度、MUSEE GINZA のギャラリー空間が、装い新たにリニューアルしました。“レトロ×ホワイトキューブ”をテーマに、竣工当時の躯体床をダイヤモンド研磨。90年前のコンクリートが美しくロマンスグレーの光沢を放って甦りました。緊張感ある白壁と高演色の特殊照明、可動式壁を備え、現代アートを美しく展示できる空間となりました。

 

 

MUSEE GINZAでは、コレクションする現代アート作品を随時入れ替え、一般公開しています。令和元年、最初のコレクション展示’19Q2では、初夏を迎えるにふさわしい、パッションの効いた色彩豊かな作品、それと呼応し静寂さを感じられる作品17点を選定しました。

         

 

1960年代、前衛的なパフォーマンスで銀座を練り歩き「読売アンデパンダン」展への挑発行為などで大きな物議を生んだ、伝説の前衛美術集団「ネオ・ダダ」(ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ)。その創設メンバーで、現在もニューヨークを拠点に、トレンドマークのモヒカン頭でボクシングペイントを現役で続けている、前衛アーティスト篠原有司男(1932-)、ネオ・ダダのオブザーバー、ブレーンとして活動を見守った建築家 磯崎新(1931-)、そしてMUSEE GINZA が長年応援してきた風倉匠(1936-2007)、3名を中心に、展示を構成しました。

また、国際的に目覚ましい活躍をされている現役作家であるフランシス真悟(1969-)、クリスチャン・アヴァ(1978-)は、昨年夏にセゾン現代美術館(軽井沢)にて開催された「レイヤーズ・オブ・ネイチャー その線を超えて」展で発表された2作品を展示。抽象表現の巨匠サム・フランシス(1923-1994)が80年代に残した版画とともに、時を超えた美しい表現の競演をお愉しみください。

 

 

 

MUSEEコレクション 展示作家
メインギャラリーX: 篠原 有司男、磯崎 新、宮脇 愛子、靉嘔、平下 英理、アドルフ・ロース
ギャラリーY: フランシス 真悟、風倉 匠(常設)、山口 歴(常設)
エントランス〜通路: サム・フランシス、クリスチャン・アヴァ、風倉 匠(常設)、鈴木 聖

 

MUSEE GINZA と交流、関わりの深い作家、国際的な活躍目覚ましい現役作家の作品を、
リニューアルしたMUSEE空間でご鑑賞ください。
(作品は、一部を除き、販売も行っています。詳しくは、スタッフまでお問い合わせください。)

 

 

MUSEE GINZA_MAP

MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesignBldg. は、昭和7年竣工「中央区近代建築100選」選出の、戦前から銀座に残る希少なモダニズム建築です。 現在、ギャラリー空間、及び恒久展示コレクション(山口歴、ネオ・ダダ風倉匠)を一般公開しています。 併設するパルナスウィーンインテリアでは、19世紀末ウィーン分離派(セセッション)期のガラス器などをご紹介。どうぞお気軽にご来廊下さい。

また、MUSEE GINZAメインギャラリーXは、個展をはじめ、各種イベントなどでレンタル可能です。レトロ×ホワイトキューブをテーマに、1932年の竣工当時から存在する躯体床をダイヤモンド研磨。87年前のコンクリートが美しくロマンスグレーの光沢を放って甦りました。緊張感ある白壁と高演色の特殊照明、可動式壁を備え、現代アートが美しく展示できるホワイトキューブ空間です。銀座で最も古く、しかし最先端の流行を発信するエッジの効いた空間。記憶に残る展覧会・展示会・イベントでご活用ください。詳しくはこちら

 

営業時間:水〜日曜日 11:30〜17:30   休廊:月・火曜日
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング ACCESS
電話番号:03-6228-6694    メール:r@kawasaki-brand-design.com

 

PRESS BUTTER SAND 2周年記念 写真展「まっすぐ伝わる」
(空間貸与イベント・株式会社BAKE 様)

 

PRESS BUTTER SAND 2周年記念 
写真展「まっすぐ伝わる」

写真家・Yulia Skogoreva、Kohichi Ogasahara
2名による撮り下ろし作品と、公募写真の作品展。

WEB https://buttersand.com/
Instagram @puressbuttersand

展示の様子

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空間貸与イベントにつき、
MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign 通常の運営は休止とさせていただきます。

建築見学、空間のご案内、電話での対応は、終日出来かねます。
お急ぎの方は、メール r@kawasaki-brand-design.com までお願い致します。

ご了承下さい。

遊 洋子 展「 線巣 Sense 」

開催趣旨

 

遊 洋子 は、瀬戸内海を望む山口県下松市を拠点に、永年精力的に活動する銅版画家です。
大型版画プレス機を備えたアトリエにて制作に従事し、独自の内面世界を精緻に描きます。
2015年より山口県立美術館にて銅版画技法によるインスタレーションを出品。

東京・銀座での本展では、初の水彩画を中心にした新作を展示致します。

 

 

「 線巣 Sense 」

 

感覚(Sense) は 線のように体内を這って

外へ伸びていくが、ぶち、ぶち、切れて 飛び散る。

それを集めて 巣を作る生物がいる。

その巣に 感覚の命を生むために。

                  遊 洋子

 

展覧会の様子

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本日2019/4/10(月)より、MUSEE GINZAでは、遊 洋子展「線巣Sense」がスタートしました。遊 洋子は、瀬戸内海を望む山口県下松市を拠点に、永年精力的に活動する銅版画家です。大型版画プレス機を備えたアトリエにて制作に従事し、独自の内面世界を精緻に描きます。2015年より山口県立美術館にて銅版画技法によるインスタレーションを出品。東京・銀座での本展では、作家初となる水彩画の新作11点を展示しました。例年にない寒さで、桜が残る4月中旬ですが、5日間限り、14日(日)までとなります。銀座にお出かけの際は、MUSEE GINZAまでお気軽にお立ち寄りください。 
 
 
ステートメント| 線巣 Sense
感覚(Sense) は 線のように体内を這って外へ伸びていくが、ぶち、ぶち、切れて 飛び散る。それを集めて 巣を作る生物がいる。その巣に 感覚の命を生むために。遊 洋子
 
遊 洋子 展「線巣 Sense」
【日時】2019年4月10日(水)〜4月14日(日)11時30分〜17時30分 ※初日14時から、最終日16時30分まで
【場所】MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign 東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング 【料金】入館無料 【Web】https://kawasaki-brand-design.com/exhibitions/

MUSEE GINZAリニューアル空間・コレクション展示’18Q3 一般公開

 

MUSEE GINZAでは、コレクションする現代アート作品を随時入れ替え、一般公開しています。11月より新たに サム・フランシス、フランシス真悟、クリスチャン・アヴァ 3作品の展示がスタート。セゾン現代美術館(軽井沢)にて今夏開催された「レイヤーズ・オブ・ネイチャー その線を超えて」展にて展示された作品が、銀座に揃いました。国際的に目覚ましい活躍をされている現役作家 フランシス真悟、クリスチャン・アヴァによる新作、そして抽象表現の巨匠サム・フランシスが80年代に残した版画。時を超えた美しい表現の競演をお愉しみください。

 

 

MUSEEコレクション 展示作家
メインギャラリーX: 磯崎 新、サム・フランシス、フランシス真悟、クリスチャン・アヴァ
ギャラリーY: 山口 歴、風倉 匠(ネオダダ)

MUSEE GINZA と交流、関わりの深い作家、国際的な活躍目覚ましい現役作家の作品を、
リニューアルしたばかりのMUSEE空間でご鑑賞ください。

 

MUSEE GINZA_MAP

MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesignBldg. は、昭和7年竣工「中央区近代建築100選」選出の、戦前から銀座に残る希少なモダニズム建築です。 現在、ギャラリー空間、及び恒久展示コレクション(山口歴、ネオ・ダダ風倉匠)を一般公開しています。 併設するパルナスウィーンインテリアでは、19世紀末ウィーン分離派(セセッション)期のガラス器などをご紹介。どうぞお気軽にご来廊下さい。

また、MUSEE GINZAメインギャラリーXは、個展をはじめ、各種イベントなどでレンタル可能です。レトロ×ホワイトキューブをテーマに、1932年の竣工当時から存在する躯体床をダイヤモンド研磨。87年前のコンクリートが美しくロマンスグレーの光沢を放って甦りました。緊張感ある白壁と高演色の特殊照明、可動式壁を備え、現代アートが美しく展示できるホワイトキューブ空間です。銀座で最も古く、しかし最先端の流行を発信するエッジの効いた空間。記憶に残る展覧会・展示会・イベントでご活用ください。詳しくはこちら

 

営業時間:水〜日曜日 11:30〜17:30   休廊:月・火曜日
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング ACCESS
電話番号:03-6228-6694    メール:r@kawasaki-brand-design.com

 

空間貸与イベント「眞崎博子エッグデコパージュ展2018」


2018/11/3(金)~5(日)、MUSEE GINZAでは、空間貸与イベント「眞崎博子エッグデコパージュ展2018」開催します。福岡市で活動をされている眞崎博子さんの、銀座で初めての展示会となります。BIRTHと題して、卵に新しい生命を宿すお気持ちで創作した作品を公開します。歴史的文化財である銀座ビル1階・3階に、美しいエッグデコパージュが100作品、展示されます。入場無料ですので、どなた様もお気軽にお立ち寄りください。

MUSEE exhibitions 007
Katsuhiro Saiki 2018 齋木 克裕 展  Non-Architectural Photographs

 展覧会 概要

 

 齋木克裕 は、ニューヨーク・東京を拠点にして、都市空間に目を向けた写真作品に取り組む美術作家です。空や建築といった風景を撮影し、それらを立体的な要素として組み合わせ、構造物を再構成しています。

 ストレートに撮影した写真を用いて画面の平面性を強調した作品や、立体に貼り付け、平面をパターン化した作品から、観る人は視差の運動を感じずにはいられません。写真を連続してつなぎ合わせてできるリズムは、緊張感を生み出し、その中にコントロールされない歪みを残しています。軽くて単純でわかりやすいものを求めがちな時代に、齋木の作品は言葉にならない、私たちが気づかない何かを代弁するようです。

 本展では、「Split」、「Arrangements」、「Reflection」、 「Study for Metropolis」シリーズから、日本未発表の作品を含む代表作品を抜粋し、その魅力を紹介することで、齋木のこれまでの創作活動を俯職する展覧会とします。東京の歴史を見守ってきたビルにおいて、写真という具象性と、断片を構成して生まれる抽象性。齋木が15 年滞在したニューヨークと、生まれ育った東京とで培われた美学は、どのような摩擦を起こし響き合うのかをご覧いただきたいと思います。

 

非建築的な写真

 

 この展覧会のために選んだ作品は、1999 年から2011 年のあいだに制作した、建築や構造物を被写体とする写真作品です。いずれの作品でも、写真と抽象芸術の関係を探ろうとしています。写真というメディウムは被写体を必要とするので、常に、過去の出来事やここにはない何かを示しますが、一方で、対象を持たない抽象芸術は、作品自身のほかの何かを指し示すことはなく、今、目の前にそのものとして存在します。写真と抽象芸術という異なる形式をひとつに重ね合わせることによって、遠くと近く、過去と現在、ここにはないものとここにあるものといった、一見対立し、矛盾することがらを共存させうるような場所を、作品のなかに形づくろうとしました。

 建築は、人が住み、集い、使用されることによって、建築として存在します。写真は、その建築の機能や美しさを記録することもできますが、一方で、写真に撮られることで建築物の有用性は取り去られます。建築は見られる対象となり、建築ではないものへと変化させられるのです。

 作品のなかで、私は、それらの写真を切り取り、入れ替え、繋ぎ合わせ、作品自体の物の構造に従って組み替えています。建築物の持つ秩序を一旦分解し、たとえば画面の形体やプロポーションのような、物の秩序に重ね合せようとしています。それらの操作は、割り算や掛け算のような数式にも似た単純なものですが、剰余として残るものが常にあります。それは、たとえば、内部と外部、近くと遠く、現在と過去といった枠組みで物事を分け、認識しようとしても、捉えきれないような何かであり、私の作品は、それを顕在化させる装置のようなものだと思います。(齋木克裕)

 

作家紹介

 

齋木 克裕 アーティスト

東京都生まれ。創形美術学校、東京綜合写真専門学校で学ぶ。2002 年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの助成でP.S.1(ニューヨーク) の インターナショナル・スタジオ・プログラムに参加、2004 年には文化庁より新進芸術家の海外研修助成を受ける。以後2017年までニューヨークで活動する。主な展覧会にArtists Space(ニューヨーク)、Japan Society(ニューヨーク)、Nederlands Fotomuseum(ロッテルダム)、川崎市市民ミュージアム(神奈川)などがある。主なコレクションは国際交流基金(東京)、DZ 銀行(フランクフルト)ほか。

 

監修者 紹介

 

白川 真由美  アート・コーディネーター

千葉県生まれ。コム・デ・ギャルソンのイメージ戦略に衝撃を受け、大阪芸術大学美術 学部芸術計画学科で教授の吉仲正直より、デッサンや哲学、体験する過程の重要さを学ぶ。国際展「水の波紋’95」で、街に作品を点在させるプロジェクトにサポートとして参加したのをきっかけにアートに関わるようになり、その後、京橋のギャラリー、私設美術館勤務を経て現代アートの捉え方を身につける。企業にアート起用を提案する事業などを通じて、人智を尽くした造形力を伝えるべく活動している。

musee-exhibition

 

 

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の企画展「MUSEE exhibitions」。独自の経験・背景から信念を持ち意欲的に創作する作家を紹介、さらに俯瞰して、建築や都市計画までも視野に展開するシリーズです。現代の世相を反映しつつ、未来志向の実験的・イノベーティブなプロセスを通じ、独自の価値観の提示に挑みます。空間構成から体験をアートとするインスタレーションなどの新しい手法、そして戦前から残る近代建築との対照性にご注目ください。

 

 

 

 

展示作品リスト

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展覧会の様子

本日2018/5/23より、MUSEE exhibitions 007「 Katsuhiro Saiki 2018  齋木 克裕 展 Non-Architectural Photographs」がスタートしました。 ニューヨーク・東京を拠点に、都市空間に目を向けた写真作品に取り組む美術作家 齋木克裕 。これまで取り組んだシリーズより抜粋した代表的な13作品を、MUSEE1・2階の空間で展示しています。

スライドショーには JavaScript が必要です。

齋木克裕 は、空や建築といった風景を撮影し、それらを立体的な要素として組み合わせ、構造物を再構成しています。ストレートに撮影した写真を用いて画面の平面性を強調した作品や、立体に貼り付け、平面をパターン化した作品から、観る人は視差の運動を感じずにはいられません。写真を連続してつなぎ合わせてできるリズムは、緊張感を生み出し、その中にコントロールされない歪みを残しています。軽くて単純でわかりやすいものを求めがちな時代に、齋木の作品は言葉にならない、私たちが気づかない何かを代弁するようです。 本展では、「Split」、「Arrangements」、「Reflection」、 「Study for Metropolis」シリーズから、日本未発表の作品を含む代表作品を抜粋し、その魅力を紹介することで、齋木のこれまでの創作活動を俯職する展覧会とします。東京の歴史を見守ってきたビルにおいて、写真という具象性と、断片を構成して生まれる抽象性。齋木が15 年滞在したニューヨークと、生まれ育った東京とで培われた美学は、どのような摩擦を起こし響き合うのかをご覧いただきたいと思います。 会期中には、5/26(土)レセプション&トーク、6/9(土)梅津 元 氏(埼玉県立近代美術館 学芸主幹/芸術学)をゲストにお招きしたギャラリートーク「非建築的な写真」を開催します。作家が作品に込める想い・考え、建築&美術の捉え方などを、皆様と共有できれば幸いです。皆様のご来廊をお待ちしております。

 

関連イベント

 

   5/26(土)  16:00~16:30 ギャラリートーク  アーティスト× 白川真由美(本展企画者)  定員20名     
         16:30~18:00 レセプション    

  6/9(土)  16:00~17:00 ギャラリートーク「非建築的な写真」            
                アーティスト× ゲスト 梅津 元 (埼玉県立近代美術館 学芸主幹/芸術学)  定員20名

 

美麗なるプラナカンビーズ刺繍の世界
〜世界最小ビーズで紡ぐ、プラナカン伝統文化〜

 

開催趣旨

 

プラナカンビーズ刺繍の素晴らしさをお伝えする展覧会を東京・銀座で開催します。

プラナカン文化は、16世紀頃、欧米列強の統治下にあったマレー半島に渡った中華系子孫たちが 貿易等で成功を収め、西洋と中国、東南アジアの文化風習が交ざり合い誕生した独特な文化です。 近年のシンガポール観光ブームで、現地プラナカン博物館には 多くの日本人が入場し、 その東西が融合した独特な文化の中で生まれた展示品や歴史は高く注目されています。

その豊潤で華やかなプラナカンの世界観が凝縮されたものの一つに、 世界最小のグラスビーズで精緻に刺繍されたプラナカンビーズシューズが挙げられます。 嫁入りを迎えたプラナカンの子女たちが、手刺繍を覚え、婚礼等の慶事で重用されました。 戦後、生活様式が変化し花嫁修業の意義が薄まり、担い手が減少。それでも、生活の楽しみとしてプラナカンビーズ刺繍をし、パーティーなどの 晴れの日に履く靴として、シンガポール、マレーシアでも今もなお愛され続けています。

生産が永年停止し、市場で見かけなくなった希少なビーズを収集、再生産をし、 プラナカンビーズ刺繍の伝統手法、モチーフを生かした作品づくりをし、 シンガポールを拠点に活動されている日本人女性・田中寛子さんと共催で、本展を開催します。 約30足を展示公開し、さらに1890年代に製作された、希少なアンティークコレクションなども特別展示します。

プラナカンビーズ刺繍に特化した展覧会としては、日本では初開催となります。 永い歴史、文化背景から生み出された、精緻で鮮やかなプラナカンビーズ刺繍の美しさ。 美麗なるプラナカンの世界に、皆さまを誘うことができましたら幸甚です。

 

主宰者紹介

 

田中 寛子 / PBS ATELIER 代表

2002年より、シンガポール在住。プラナカンビーズシューズの精緻さに感銘を受け、シンガポール、マレーシア、インドネシアの各地で本格的にプラナカンビーズ刺繍の伝統技法を学ぶ。シンガポール、東京で刺繍教室を展開するほか、シンガポール政府教育省の伝統工芸プログラム外部 講師として、現地高校生や台湾留学生に教えている。シンガポールプラナカン協会会員。

関連イベント

 

2018年4月25日(水)18時〜19時
ギャラリートーク「プラナカンビーズシューズの過去〜現在」
定員20名