Art containerMUSEE Art Container Minamiboso city

2023年夏、千葉県南房総市にNEWオープン
ストレージ&展示&ディールのアートコンテナ

MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesignの新施設となるアートコンテナが
2023年夏、千葉県南房総市に完成します。
銀座ギャラリーの新アネックスとして、現代アート作品の保管を中心に、
プライベート展示、取引の場として、新築計画を進めてまいりました。

コンテナは海上輸送用の国際規格であり、世界中の洋上や湾岸から幹線道路までを網羅しています。
世界の物流、敷いては経済の血液のような存在であり、当社 川崎ブランドデザインの国際志向と合致したため
新拠点の躯体・ファサードとして採用しました。

2つのコンテナを斜め45度に配した斬新なファサードは、既存の視野を転換(ツイスト)させ、未来眺望を促します。
銀座ビルのビンテージな近代建築とは真逆の価値で、現代建築としての剛性ある存在感を放ちます。
2023年9月プレオープン(完全予約制)。MUSEE GINZA(銀座)では本プロジェクトを初公開する建築展も開催します。どうぞご期待ください。

MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign’s new facility, Art Container, will be completed in the summer of 2023 in Minamiboso, Chiba Prefecture. As an annex to the Ginza Gallery, the project has been planned primarily for the storage of contemporary art works, as well as a place for private exhibitions and trade. Containers are the international standard for maritime transportation, covering the entire world, from ocean and bay shores to trunk roads. They are the blood of global logistics and, in turn, the blood of the economy, and they match the international orientation of MUSEE GINZA. The facade of the new location was chosen because of its international orientation. The novel façade of two containers twisted at a 45-degree angle shifts the existing perspective and encourages a view into the future.With a value that is the complete opposite of the vintage charm of modern architecture of the Ginza Building, it exudes a sense of presence as a contemporary building.

 

 

 

 

 

 

 

 

All text written by R.KAWASAKI 〚KAWASAKI BRAND DESIGN INC.〛

新事業の概要

建築紹介

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開発&設計思想

展示・保管作品

関連イベント@MUSEEGINZA 企画展-ファセッテイング- 村上貴一建築展

【日時】2023年12月1日〜24日の(金・土・日)13:30-16:00 ※週末12日間の開催
【場所】MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign 東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング【料金】入館無料
【関連イベント】2023/12/2(土)15:00~15:30 ギャラリートーク「対談 村上貴一 × 川崎力宏」定員 10 名

 

開催趣旨

 

コンテナは海上輸送の国際規格であり洋上・湾岸から幹線道路までを網羅しています。世界の物流、経済の血液のような存在であり、当社の国際志向と合致したため躯体・ファサードとして採用しました。2つのコンテナを斜めに重ね、古神社の崖から、館山の海を臨む単眼鏡のような斬新なファサードは、既存の視野を転換(ツイスト)させ、未来眺望を促します。現代建築としての剛性ある存在感を放ちます。

MUSEE GINZAのアートコンテナ計画は、ゼロから新築する計画で、店舗デザインを始め国内で引き手数多のプロジェクトが進行する建築士の村上貴一さんと協同で約2年かけて実現しました。かつて安房の国と呼ばれ、鎌倉時代の城跡など歴史遺産が残る立地で、古神社の森林と崖に隣接する国道127号線沿いの狭小地に、最先端を感じる斬新なアートコンテナが出現しました。

辰野金吾の銀行建築から創業し、磯崎新モダニズム建築を保存してきた当社106年の社歴、所蔵する現代アート(前衛美術集団ネオ・ダダに所属した風倉匠、現役アーティストの山口歴)の魅力をいかに引き出すか等、無理難題を要望し、懇切丁寧な対話をしていただき、徐々に形を見つけていく作業を経て完成しました。本建築展では、本プロジェクトの過程となった模型、竣工写真などを公開します。建築=造形物をどのように手探りしていったか、そのプロセスをお楽しみください。

 

『faceting(ファセッティング)』

 

『faceting(ファセッティング)』とは、宝石加工に用いられる言葉で、原石を磨いていく過程で小さな平面を作りながら多面体に仕上げていく工程を示します。建築計画のプロセスにおいても、周辺環境やお施主様のご要望 などの与条件を敷地に当てはめながら、建築のあるべき姿を立体的に削りだしていく過程が『faceting』と通じるように感じます。

今回のアートコンテナプロジェクトでは、出入りする人の動きやアートの搬出入に関わる車両の軌跡を丁寧につむぎ、そのふるまいの形跡から1階の形が削りだされました。また、隣地の古神社からせり出す樹木と海を臨む方角とが、2階の向きを決定付けています。結果として、コンテナがツイストした個性的な外観と内部には高低差のある多様な空間、クリスタルのような形状の階段が生まれました。必然的に生まれた質素とも言える装飾のない合理的な形状は、内部に飾られた美しくも恒久的な価値を放つアートと対比され、お互いを引き立たせ合い、輝きを放っているように感じました。まるで鉱物を内包するジオードような建築となりました。その一部を感じていただけますと幸いです。                 


村上 貴一

 

村上貴一 眼鏡のまち福井県鯖江市生まれ。設計事務所勤務を経て村上貴一一級建築士事務所設立

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