2017年10月29日(日)、台風22号の接近で大雨となった東京。土砂降りのなか、中央区まるごとミュージアム事業「近代建築MUSEEまるごと版企画展~銀座フロッタージュ2017」を開催しました。銀座たてもの展実行委員会さんとともに2年ぶりの参加。大雨の中、事前予約いただいたお客様とともに、全てのプログラムを敢行いたしました。(ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!)

 

午前中の建築ツアーでは、MUSEE代表の川崎が、建築保存のきっかけ、古い不動産活用について講演。展覧会コンテンツのキュレーションと展開、海外の建築との連携などについてお伝えしました。屋上は大雨で無理でしたが、コレクション展とともに、近代建築の隅々まで探検いただきました。

 

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午後は、酒百宏一さん(東京工科大学教授)をお招きしてのフロッタージュ体験。フロッタージュという写しとりの技法を、MUSEEの建物を舞台に行いました。当初、MUSEE外観のスクラッチタイルを想定していましたが、雨天のため室内で開催。3階建てをくまなく、まさにMUSEE「まるごと」写し取るプロジェクトとなりました。参加者の皆さんとともに作り上げた作品を集め、最後は色鮮やかなモザイク画として展示することができました。

 

酒百宏一さんは、10年前「銀座フロタージュ計画」と題し、銀座中の記憶を留めるプロジェクトを始動。2007年には、INAXギャラリー(現LIXILギャラリー)にて「銀座の賜物」と題して発表されたこともあります。今回は、10年ぶりに銀座にて、一部作品の再展示と新作も発表されました。10年という時間を対比させる展示は、急速な再開発で変わりゆく銀座の街、その記憶を考えさせるものとなりました。

 

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スタンプラリー、中央区の街巡りツアーの皆様にもお立ち寄り頂き、台風の最中、充実した一日となりました。また次年度以降も、行政主催のイベント、まちおこし事業にも積極的に関わってまいります。ご期待下さい。