倉品 雅一郎 展 MASAICHIROU KURASHINA The 3rd Personal Exhibition
hitokariudo 人狩人 human hanter
増殖するアセンブリッジ・アート 金属オブジェ「異世界」+「時刻機」

 

ステートメント

 

世に作り出されたものは必ず古びゆく。汚れ摩耗し錆び、本来の機能を失い無価値な物体になる。工業製品のスクラップ、一般の家庭から出される不用品、時代遅れの息絶えたゼンマイ時計…だが、消滅する運命の素材が偶然に出会い組み合わされた時、予期せぬ姿のオブジェが生まれる。

「アセンブリッジアート」は、絵具材での創作ではなく、紙や木片、金属板などの素材・廃材を寄せ集めて作品にする芸術。1900年代、エルンストやピカソが始めたとされ、 「コラージュ」とも呼ばれるその技法は以後、世界中の現代作家が試み、独自の解釈で作品を制作してきた。

多くは「ジャンクアート」として、破壊、滅亡などのイメージと結び付けられ風刺的 あるいは抗議的メッセージに使われるが、私の作品群はデジタルによって視覚的な輝きを放ち、心地よいリズムを刻む、世界観を形成し、その調和を志したものだ。

本展では、“人狩人” の住む「異世界」と、切迫した時刻を表現する「時刻機」の新作を中心に展開する。モノや情報で溢れ、充足したかのように見える現代に警鐘を鳴らす。

                                       倉品 雅一郎

 

作家紹介

 

倉品 雅一郎

1954年、東京生まれ。早大卒後、小学館勤務。35年間漫画誌編集者として、作家・ 石ノ森章太郎、あだち充、さいとう・たかを、藤子不二雄Ⓐ 氏 他多数担当。「ビッグコミック」編集長などを歴任後、現在 藤子スタジオ顧問として2017年「笑ゥせぇるすまんNEW」企画協力に携わるなどクリエーションの一線で活動している。

そうした異色の経歴と並行しながら、1980年頃より美術作家として制作を開始。都美術館公募展(モダンアート協会・主体美術協会・亜細亜現代美術など)を中心に発表。近年は絵画のほか、電子機器と金属素材によるオブジェや彫刻=「アセンブリッジ・ アート」で自身の世界観を追求している。

 

関連イベント

2018/2/21(水) 18時〜19時
ギャラリートーク「漫画編集者と美術作家」開催
定員15名・ 当日参加可

 

展示作品リスト

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展覧会の様子

本日2018/2/21より、銀座レトロギャラリーMUSEEでは、倉品 雅一郎による新作展 hitokariudo 人狩人 human hanter
増殖するアセンブリッジ・アート 金属オブジェ「異世界」+「時刻機」がスタートしました。

倉品雅一郎さんは、小学館にて35年間、漫画誌編集者として、石ノ森章太郎、あだち充、さいとう・たかを、藤子不二雄Ⓐ 氏 他多数担当。「ビッグコミック」編集長を歴任された後、現在 藤子スタジオ顧問として「笑ゥせぇるすまんNEW」企画などクリエーションの一線で活動されています。

そうした異色の経歴と並行しながら美術作家として、電子機器と金属素材によるオブジェや彫刻=「アセンブリッジ・ アート」で自身の世界観を追求されてきました。
MUSEE会場では、古いゼンマイ、LED、モーターなど機械仕掛け、ギミック満載の15作品が、一同に揃いました。暗転での薄暗い空間で、人狩人の余命を告げるというダークな世界を展開しています。

会期中には、ギャラリートーク「漫画編集者と美術作家」を開催し、クリエイティブの最前線、憧れの職業である「漫画編集者」と「美術作家」を両立させてこられたキャリアについて、語って頂く予定です。お気軽にお立ち寄り下さいませ。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 

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リニューアル第一弾 企画展 コロマン・モーザー没後100年
「世紀末の異才 コロマン・モーザー ―平面から空間へー」

開催趣旨

 

Ginza MUSEE では、19世紀末ウィーンで活躍した芸術家コロマン・モーザーの没後100年を記念し、企画展「世紀末の異才 コロマン・モーザー −平面から空間へ−」を開催します。                

19世紀-20世紀転換期(一般に世紀末といわれる)におけるウィーンの芸術はアール・ヌーヴォーの最終期にあたり、曲線から逸脱し、斬新な直線的、幾何学的、抽象的なデザインが創出されました。分離派様式と呼ばれるこのウィーンの芸術を、美術史家S.T.マドセンは「反動」と、建築史家G.ギーディオンは「19世紀と20世紀のあいだの興味深い間奏曲」と表現しています。

ウィーン世紀末に活躍した芸術家コロマン・モーザー(Koloman Moser/1868-1918)は、早くから絵画、挿画で評価を得ていました。その後、抽象的、幾何学的デザインへと移行し、1897年に画家グスタフ・クリムト(1862-1918)らとウィーン分離派(Wiener Secession)を設立。1900年、ウィーン工芸美術学校の教授に就任。1903年、企業家フリッツ・ヴェルンドルファーと建築家ヨーゼフ・ホフマン(1870-1956)と共に、ウィーン工房(Wiener Werkstätte)を立ち上げます。モーザーは、優れた平面芸術の才能を三次元に展開し、家具、照明具、工芸品、テキスタイルを含めた空間デザインにおいて成果を残しました。建築家オットー・ヴァグナー(1841-1918)設計のアム・シュタインホーフ教会のステンドグラスや祭壇画のデザイン、舞台装飾も手がけた多才な芸術家でした。

晩年は、スイスの画家フェルディナント・ホドラー(1853-1918)の影響を受け再び絵画に戻り、静謐な作品を残します。1918年、ハプスブルグ帝国が解体した激動の年。クリムト、シーレ、ヴァグナーが相次いで没し、モーザーも10月に50才で生涯を閉じます。独創的で洗練された造形美を持つモーザーの残したデザインは、100年が経過した現代においても新鮮さを感じさせます。                

本展では、モーザーによる空間デザインに主軸を定め、その土台となった平面作品も多数展示することで、その多才な功績を紹介します。

空間デザインでは、展示デザインの原点ともされるモーザーが担当したウィーン分離派展、クンストシャウ展の展示風景、住宅では《テラマーレ邸》、《ヘンネベルク邸》の内部空間などを紹介します。

平面作品は、舞台デザインのスケッチ《Bergsee》や日本初公開となるスケッチ《Semmering》などモーザー直筆の作品やポスター、そして、現代復刻されモーザーのテキスタイル《神託の花》を使用したオリジナル壁面作品《WWK》を展示します。

ウィーン世紀末に個性を放った異才コロマン・モーザー。優れた平面芸術の才能を、総合的な空間デザインや立体へ展開した軌跡を皆さまと辿ることができれば幸いです。

 

展示構成

 

第1部 空間デザイナーとしてのモーザー
第2部 モーザーの生涯・平面作品
第3部 現代へのメッセージー《WWK》

 

コロマン・モーザー(Koloman Moser/1868-1918)

 

1868年3月30日、父ヨーゼフ・モーザーとハンガリー系の母テレジアの間にウィーンで誕生した。父の仕事が良家の子弟のための寄宿学校テレジアヌムの管理人であった関係で、校内の広大な敷地の中で育ち、そこにあった様々な工房に出入りすることで美術工芸の技術を自然に身につけたという。ウィーン美術アカデミーを中退後、ウィーン工芸美術学校に移り、画家としてスタートを切った。その後、グラフィック、工芸、家具、テキスタイルを手がけ、晩年は舞台デザインと絵画制作で才能を発揮した。

 

監修者紹介

 

川崎 弘美

Ginza MUSEE 共同代表。MUSEEに併設するウィーン世紀末に特化した「パルナスウィーンインテリア」を主宰する。長年、ウィーン室内装飾の研究に従事。総合芸術家コロマン・モーザーにフォーカスし、その業績を体系化。その魅力を現代に伝えるべく活動している。学習院大学卒後、銀座和光(室内用品部)に勤務。1989年、インテリアコーディネーターとして独立。2016年より、お茶の水女子大学 生活工学 共同専攻 博士後期課程 在籍。日本建築学会、日本インテリア学会で発表するなど研究を続けている。学芸員として作品の選定、展示構成など、本展を監修する。

 

関連イベント

2018年9月8日(土)17時〜18時
ギャラリートーク「コロマン・モーザーの功績とウィーン世紀末」 講演・川崎弘美
定員15名 Webフォームより8月1日より事前受付開始 当日参加可

空間貸与イベント

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銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の企画展「MUSEE exhibitions」。独自の経験・背景から信念を持ち意欲的に創作する作家を紹介、さらに俯瞰して、建築や都市計画までも視野に展開するシリーズです。現代の世相を反映しつつ、未来志向の実験的・イノベーティブなプロセスを通じ、独自の価値観の提示に挑みます。空間構成から体験をアートとするインスタレーション、プロジェクションマッピングなどの新しい手法、そして戦前から残る近代建築との対照性にご注目ください。

MUSEE exhibitions  is a comprehensive design exhibition by Ginza Retro Gallery MUSEE. This series serves to introduce bold artists producing works with ambition and conviction rooted in experiences and environments both in Japan and abroad. MUSEE exhibitions focuses on installations that use spatial organization to turn personal experiences into art. Through experimental processes that reflect modern times while looking toward the future, MUSEE exhibitions strives to present a unique worldview. Please take care to note as well the contrast with the modern architecture that lingers from pre-war days.

 

企画展 英国劇場建築の世界 The world of British Theater Architecture

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開催趣旨

 

2019年3月〜4月、Ginza MUSEE では、企画展「英国劇場建築の世界 The world of British Theater Architecture」を開催します。

ロンドンの劇場地区(London Theatreland)ウエストエンドは、ニューヨークのブロードウェイと並ぶ商業演劇街として有名です。

劇場文化が花開いたのは、1576年、シアター座と呼ばれるシェイクスピア劇で興行的に成功をおさめた初の常設劇場が誕生したことに遡ります。劇作家で俳優、劇場経営者として名を馳せるジェームズ・バーベッジによって建設されました。1599年解体され、そこから得られた建材を使用して、シティの権限が及ばないサザークにグローブ座が建設されます。

1642年、ピューリタンにより閉鎖、王位空位期間を経て、1660年の王政復古により、勅許劇場であるデュークス、キングスの2つのカンパニーが生まれます。初のウエストエンドの劇場は、トマス・キリグルー設計によるシアターロイヤルが開場。火災で焼失し、クリストファー・レン設計により新たに建築され、ドルリーレーン王立劇場と改称されます。

2つのカンパニーは、正統とされた科白劇の上演を独占的に行う権限を19世紀まで保持。1737年の演劇検閲法により、戯曲は検閲され、その他の非勅許劇場は、音楽のショー以外は上演が許されませんでした。規制の抜け道として、音楽を伴うドラマ仕立てのショーやパントマイムが誕生、次第に人気を獲るようになり、パブ併設のホールから、ショーディッチ、イーストエンド、ホワイトチャペルに専用劇場が建設され始めます。

多くの劇場が開館するにつれ、ウエストエンドという名が有名になっていきます。1806年アデルフィ・シアター、オールド・ヴィック・シアターが開館。1843年劇場法で、上演条件の緩和をきっかけに急拡大し、1870年ヴォードヴィル・シアター、1874年ピカデリーサーカスのクライテリオン・シアター、1881年電気ライトが初採用された劇場サヴォイ・シアター、レスタースクウェアのロイヤルコメディシアターなどが誕生し、劇場建設ブームが到来、第一次世界大戦まで続きます。

第二次世界大戦以降、脚本の検閲を回避するため、演劇クラブを通じた画一的な演目が多く制作され、劇場から客足が遠退く時期もありましたが、1968年劇場法改正でようやく検閲が廃止されます。80年代に入るとロンドン初のミュージカルが席巻。ブームを支え、史上最長の記録を持つ「レ・ミゼラブル」、アンドリュー・ロイド・ウェバー「オペラ座の怪人」や、ウィリー・ラッセル「ブラッド・ブラザーズ」などの人気ロングラン作品が継続上演されています。現在も40を越える大小さまざまな劇場がひしめきあい、英国の文化として根付いています。

本展では、ウエストエンドで花開いた英国劇場建築の美しさ・歴史軸に焦点を当て、その歴史を伝える18世紀、19世紀初頭に出版された古書文献から抜粋し、そのビジュアルを展示します。

特に、ウエストエンド初の劇場であるシアターロイヤル(Theatre Royal)と、その火災の様子を伝える資料、クリストファー・レン設計により新たに建築されたドルリー・レーン王立劇場(Drury Lane)について一連のビジュアルが見ものです。現在「オペラ座の怪人」が上演されている壮麗なハー・マジェスティーズ劇場(Her Majesty’s Theatre)。その前身の建物であるキングスシアター(Kings theatre)と、その斜め向かいに1821年から現存するヘイマーケット王立劇場(Theatre Royal Haymarket)などもご紹介します。

現存する劇場建築は、19世紀の後期ヴィクトリア様式、エドワーディアン様式のものが多く、ギリシャのクラシック・リバイバルからの新古典主義様式がファサードに取り込まれているもの、大空間を生み出すため、教会建築で見られる半円アーチ、トンネル・ヴォールトが美しいロマネスク様式などを組み入れたものなど、演目に勝るとも劣らない華やかさ、細部まで趣向を凝らした意匠デザインと装飾が展開されています。

MUSEEは、英国劇場建築に比べるとまだまだ新しい1931年竣工。銀座に残る小さな近代建築にて、壮大なパースペクティブが描かれた劇場空間をご覧いただきます。英国の伝統、気品とエンターテイメントの原点である、古き良き劇場建築をお楽しみください。