Exhibitions 展覧会情報 Next Exhibitions 現在開催中&開催予定の展覧会

戦前から銀座に残る特別な空間で、企画・開催する展覧会。
「時間軸・都市空間・現代世相」という3つの軸でキュレーション。
銀座の片隅、GINZA-MUSEEから発信される新しい価値観に触れてください。

現在進行形でアートの現場に立ち会えるのが、ギャラリーの醍醐味です。
GINZA-MUSEEは、近代建築の魅力を堪能できる空間を舞台に、月1〜2本のペースで展覧会を企画・開催しています。

Culture(文化・教養)をベースに、
① 歴史軸(歴史・伝統・記憶、未来展望) ② 都市空間(建築・空間・都市) ③ 現代世相(現代を反映した美術・観察と独自の視座・意志・新奇性)
を基準とし、展覧会をキュレーションしています。

銀座から発信される新しい価値観に触れてください。

The true charm of this gallery is the chance to bear witness to the progressive art scene, unique from other art museums. This gallery, home to three floors modeled after Western architecture, is a space that can host up to four artists’ exhibitions at any given time. Here, richly individualistic exhibits are held showing the fruits of an artist’s daily efforts of creation, offering a place to convey a new system of values. Please seek out your favorite works and enjoy the opportunity to meet the artists. Let us guide you to your new future.of art.

開催中の展覧会

【近代建築100選】恒久展示コレクション・ギャラリー空間を一般公開しています

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)は、昭和7年竣工「中央区近代建築100選」選出の、戦前から銀座に残る希少なモダニズム建築です。
現在、ギャラリー空間、及び恒久展示コレクション(ネオ・ダダ風倉匠山口歴)、銀座歴史資料室を一般公開しています。
併設するパルナスウィーンインテリアでは、19世紀末ウィーン分離派(セセッション)期のガラス器などをご紹介。お気軽にご来廊下さいませ。

営業時間:水〜日曜日 午前11時〜午後18時   休廊:月・火曜日
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング (昭和通り沿い角地)MAP
電話番号: 03-6228-6694     メール: r@kawasaki-brand-design.com

【お知らせ】イベント貸与に伴い 2018/4/21(土)臨時休廊

【お知らせ】
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)、パルナスウィーンインテリア は、

 2018/4/21(土)終日

イベント及び撮影 貸与利用に伴い 臨時休廊とさせていただきます。
ご理解のほど宜しくお願い致します。

開催予定の展覧会

美麗なるプラナカンビーズ刺繍の世界
〜世界最小ビーズで紡ぐ、プラナカン伝統文化〜

 

開催趣旨

 

プラナカンビーズ刺繍の素晴らしさをお伝えする展覧会を東京・銀座で開催します。

プラナカン文化は、16世紀頃、欧米列強の統治下にあったマレー半島に渡った中華系子孫たちが 貿易等で成功を収め、西洋と中国、東南アジアの文化風習が交ざり合い誕生した独特な文化です。 近年のシンガポール観光ブームで、現地プラナカン博物館には 多くの日本人が入場し、 その東西が融合した独特な文化の中で生まれた展示品や歴史は高く注目されています。

その豊潤で華やかなプラナカンの世界観が凝縮されたものの一つに、 世界最小のグラスビーズで精緻に刺繍されたプラナカンビーズシューズが挙げられます。 嫁入りを迎えたプラナカンの子女たちが、手刺繍を覚え、婚礼等の慶事で重用されました。 戦後、生活様式が変化し花嫁修業の意義が薄まり、担い手が減少。それでも、生活の楽しみとしてプラナカンビーズ刺繍をし、パーティーなどの 晴れの日に履く靴として、シンガポール、マレーシアでも今もなお愛され続けています。

生産が永年停止し、市場で見かけなくなった希少なビーズを収集、再生産をし、 プラナカンビーズ刺繍の伝統手法、モチーフを生かした作品づくりをし、 シンガポールを拠点に活動されている日本人女性・田中寛子さんと共催で、本展を開催します。 約30足を展示公開し、さらに1890年代に製作された、希少なアンティークコレクションなども特別展示します。

プラナカンビーズ刺繍に特化した展覧会としては、日本では初開催となります。 永い歴史、文化背景から生み出された、精緻で鮮やかなプラナカンビーズ刺繍の美しさ。 美麗なるプラナカンの世界に、皆さまを誘うことができましたら幸甚です。

 

主宰者紹介

 

田中 寛子 / PBS ATELIER 代表

2002年より、シンガポール在住。プラナカンビーズシューズの精緻さに感銘を受け、シンガポール、マレーシア、インドネシアの各地で本格的にプラナカンビーズ刺繍の伝統技法を学ぶ。シンガポール、東京で刺繍教室を展開するほか、シンガポール政府教育省の伝統工芸プログラム外部 講師として、現地高校生や台湾留学生に教えている。シンガポールプラナカン協会会員。

関連イベント

 

2018年4月25日(水)18時〜19時
ギャラリートーク「プラナカンビーズシューズの過去〜現在」
定員20名 下記Webフォームより 現在、事前予約受付中 当日参加可

下記webフォームより、現在 事前予約受付中 ※残席僅か

 

 

MUSEE exhibitions 007
Katsuhiro Saiki 2018 齋木 克裕 展  Non-Architectural Photographs

 展覧会 概要

 

 齋木克裕 は、ニューヨーク・東京を拠点にして、都市空間に目を向けた写真作品に取り組む美術作家です。空や建築といった風景を撮影し、それらを立体的な要素として組み合わせ、構造物を再構成しています。

 ストレートに撮影した写真を用いて画面の平面性を強調した作品や、立体に貼り付け、平面をパターン化した作品から、観る人は視差の運動を感じずにはいられません。写真を連続してつなぎ合わせてできるリズムは、緊張感を生み出し、その中にコントロールされない歪みを残しています。軽くて単純でわかりやすいものを求めがちな時代に、齋木の作品は言葉にならない、私たちが気づかない何かを代弁するようです。

 本展では、「Split」、「Arrangements」、「Reflection」、 「Study for Metropolis」シリーズから、日本未発表の作品を含む代表作品を抜粋し、その魅力を紹介することで、齋木のこれまでの創作活動を俯職する展覧会とします。東京の歴史を見守ってきたビルにおいて、写真という具象性と、断片を構成して生まれる抽象性。齋木が15 年滞在したニューヨークと、生まれ育った東京とで培われた美学は、どのような摩擦を起こし響き合うのかをご覧いただきたいと思います。

 

非建築的な写真

 

 この展覧会のために選んだ作品は、1999 年から2011 年のあいだに制作した、建築や構造物を被写体とする写真作品です。いずれの作品でも、写真と抽象芸術の関係を探ろうとしています。写真というメディウムは被写体を必要とするので、常に、過去の出来事やここにはない何かを示しますが、一方で、対象を持たない抽象芸術は、作品自身のほかの何かを指し示すことはなく、今、目の前にそのものとして存在します。写真と抽象芸術という異なる形式をひとつに重ね合わせることによって、遠くと近く、過去と現在、ここにはないものとここにあるものといった、一見対立し、矛盾することがらを共存させうるような場所を、作品のなかに形づくろうとしました。

 建築は、人が住み、集い、使用されることによって、建築として存在します。写真は、その建築の機能や美しさを記録することもできますが、一方で、写真に撮られることで建築物の有用性は取り去られます。建築は見られる対象となり、建築ではないものへと変化させられるのです。

 作品のなかで、私は、それらの写真を切り取り、入れ替え、繋ぎ合わせ、作品自体の物の構造に従って組み替えています。建築物の持つ秩序を一旦分解し、たとえば画面の形体やプロポーションのような、物の秩序に重ね合せようとしています。それらの操作は、割り算や掛け算のような数式にも似た単純なものですが、剰余として残るものが常にあります。それは、たとえば、内部と外部、近くと遠く、現在と過去といった枠組みで物事を分け、認識しようとしても、捉えきれないような何かであり、私の作品は、それを顕在化させる装置のようなものだと思います。(齋木克裕)

 

作家紹介

 

齋木 克裕 アーティスト

東京都生まれ。創形美術学校、東京綜合写真専門学校で学ぶ。2002 年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの助成でP.S.1(ニューヨーク) の インターナショナル・スタジオ・プログラムに参加、2004 年には文化庁より新進芸術家の海外研修助成を受ける。以後2017年までニューヨークで活動する。主な展覧会にArtists Space(ニューヨーク)、Japan Society(ニューヨーク)、Nederlands Fotomuseum(ロッテルダム)、川崎市市民ミュージアム(神奈川)などがある。主なコレクションは国際交流基金(東京)、DZ 銀行(フランクフルト)ほか。

 

監修者 紹介

 

白川 真由美  アート・コーディネーター

千葉県生まれ。コム・デ・ギャルソンのイメージ戦略に衝撃を受け、大阪芸術大学美術 学部芸術計画学科で教授の吉仲正直より、デッサンや哲学、体験する過程の重要さを学ぶ。国際展「水の波紋’95」で、街に作品を点在させるプロジェクトにサポートとして参加したのをきっかけにアートに関わるようになり、その後、京橋のギャラリー、私設美術館勤務を経て現代アートの捉え方を身につける。企業にアート起用を提案する事業などを通じて、人智を尽くした造形力を伝えるべく活動している。

musee-exhibition

 

 

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の企画展「MUSEE exhibitions」。独自の経験・背景から信念を持ち意欲的に創作する作家を紹介、さらに俯瞰して、建築や都市計画までも視野に展開するシリーズです。現代の世相を反映しつつ、未来志向の実験的・イノベーティブなプロセスを通じ、独自の価値観の提示に挑みます。空間構成から体験をアートとするインスタレーションなどの新しい手法、そして戦前から残る近代建築との対照性にご注目ください。

 

 

 

関連イベント

 

   5/26(土)  16:00~16:30 ギャラリートーク  アーティスト× 白川真由美(本展企画者)  定員20名     
         16:30~18:00 レセプション    

  6/9(土)  16:00~17:00 ギャラリートーク「非建築的な写真」            
                アーティスト× ゲスト 梅津 元 (埼玉県立近代美術館 学芸主幹/芸術学)  定員20名

 

夏期リニューアル休廊
空間貸与イベント
企画展 コロマン・モーザー没後100年記念展
「世紀末の異才 コロマン・モーザー ―平面から空間へー」

開催趣旨

 

Ginza MUSEE では、19世紀末ウィーンで活躍した芸術家コロマン・モーザーの没後100年を記念し、企画展「世紀末の異才 コロマン・モーザー −平面から空間へ−」を開催します。                

19世紀-20世紀転換期(一般に世紀末といわれる)におけるウィーンの芸術はアール・ヌーヴォーの最終期にあたり、曲線から逸脱し、斬新な直線的、幾何学的、抽象的なデザインが創出されました。分離派様式と呼ばれるこのウィーンの芸術を、美術史家S.T.マドセンは「反動」と、建築史家G.ギーディオンは「19世紀と20世紀のあいだの興味深い間奏曲」と表現しています。

ウィーン世紀末に活躍した芸術家コロマン・モーザー(Koloman Moser/1868-1918)は、早くから絵画、挿画で評価を得ていました。その後、抽象的、幾何学的デザインへと移行し、1897年に画家グスタフ・クリムト(1862-1918)らとウィーン分離派(Wiener Secession)を設立。1900年、ウィーン工芸美術学校の教授に就任。1903年、企業家フリッツ・ヴェルンドルファーと建築家ヨーゼフ・ホフマン(1870-1956)と共に、ウィーン工房(Wiener Werkstätte)を立ち上げます。モーザーは、優れた平面芸術の才能を三次元に展開し、家具、照明具、工芸品、テキスタイルを含めた空間デザインにおいて成果を残しました。建築家オットー・ヴァグナー(1841-1918)設計のアム・シュタインホーフ教会のステンドグラスや祭壇画のデザイン、舞台装飾も手がけた多才な芸術家でした。

晩年は、スイスの画家フェルディナント・ホドラー(1853-1918)の影響を受け再び絵画に戻り、静謐な作品を残します。1918年、ハプスブルグ帝国が解体した激動の年。クリムト、シーレ、ヴァグナーが相次いで没し、モーザーも10月に50才で生涯を閉じます。独創的で洗練された造形美を持つモーザーの残したデザインは、100年が経過した現代においても新鮮さを感じさせます。                

本展では、モーザーによる空間デザインに主軸を定め、その土台となった平面作品も多数展示することで、その多才な功績を紹介します。

空間デザインでは、展示デザインの原点ともされるモーザーが担当したウィーン分離派展、クンストシャウ展の展示風景、住宅では《テラマーレ邸》、《ヘンネベルク邸》の内部空間などを紹介します。

平面作品は、舞台デザインのスケッチ《Bergsee》や日本初公開となるスケッチ《Semmering》などモーザー直筆の作品やポスター、そして、現代復刻されモーザーのテキスタイル《神託の花》を使用したオリジナル壁面作品《WWK》を展示します。

ウィーン世紀末に個性を放った異才コロマン・モーザー。優れた平面芸術の才能を、総合的な空間デザインや立体へ展開した軌跡を皆さまと辿ることができれば幸いです。

 

展示構成

 

第1部 空間デザイナーとしてのモーザー(1階ギャラリーA)
第2部 モーザーの生涯・平面作品(2階ギャラリーB)
第3部 現代へのメッセージー《WWK》(2階ギャラリーC)

 

コロマン・モーザー(Koloman Moser/1868-1918)

 

1868年3月30日、父ヨーゼフ・モーザーとハンガリー系の母テレジアの間にウィーンで誕生した。父の仕事が良家の子弟のための寄宿学校テレジアヌムの管理人であった関係で、校内の広大な敷地の中で育ち、そこにあった様々な工房に出入りすることで美術工芸の技術を自然に身につけたという。ウィーン美術アカデミーを中退後、ウィーン工芸美術学校に移り、画家としてスタートを切った。その後、グラフィック、工芸、家具、テキスタイルを手がけ、晩年は舞台デザインと絵画制作で才能を発揮した。

 

監修者紹介

 

川崎 弘美

Ginza MUSEE 共同代表。MUSEEに併設するウィーン世紀末に特化した「パルナスウィーンインテリア」を主宰する。長年、ウィーン室内装飾の研究に従事。総合芸術家コロマン・モーザーにフォーカスし、その業績を体系化。その魅力を現代に伝えるべく活動している。学習院大学卒後、銀座和光(室内用品部)に勤務。1989年、インテリアコーディネーターとして独立。2016年より、お茶の水女子大学 生活工学 共同専攻 博士後期課程 在籍。日本建築学会、日本インテリア学会で発表するなど研究を続けている。学芸員として作品の選定、展示構成など、本展を監修する。

 

関連イベント

2018年-月-日(土)17時〜18時
ギャラリートーク「コロマン・モーザーの功績とウィーン世紀末」 講演・川崎弘美
定員15名 Webフォームより-月1日より事前受付開始 当日参加可

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銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の企画展「MUSEE exhibitions」。独自の経験・背景から信念を持ち意欲的に創作する作家を紹介、さらに俯瞰して、建築や都市計画までも視野に展開するシリーズです。現代の世相を反映しつつ、未来志向の実験的・イノベーティブなプロセスを通じ、独自の価値観の提示に挑みます。空間構成から体験をアートとするインスタレーション、プロジェクションマッピングなどの新しい手法、そして戦前から残る近代建築との対照性にご注目ください。

MUSEE exhibitions  is a comprehensive design exhibition by Ginza Retro Gallery MUSEE. This series serves to introduce bold artists producing works with ambition and conviction rooted in experiences and environments both in Japan and abroad. MUSEE exhibitions focuses on installations that use spatial organization to turn personal experiences into art. Through experimental processes that reflect modern times while looking toward the future, MUSEE exhibitions strives to present a unique worldview. Please take care to note as well the contrast with the modern architecture that lingers from pre-war days.

 

企画展 英国劇場建築の世界 The world of British Theater Architecture

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開催趣旨

 

2019年3月、Ginza MUSEE では、企画展「英国劇場建築の世界 The world of British Theater Architecture」を開催します。

ロンドンの劇場地区(London Theatreland)ウエストエンドは、ニューヨークのブロードウェイと並ぶ商業演劇街として有名です。

劇場文化が花開いたのは、1576年、シアター座と呼ばれるシェイクスピア劇で興行的に成功をおさめた初の常設劇場が誕生したことに遡ります。劇作家で俳優、劇場経営者として名を馳せるジェームズ・バーベッジによって建設されました。1599年解体され、そこから得られた建材を使用して、シティの権限が及ばないサザークにグローブ座が建設されます。

1642年、ピューリタンにより閉鎖、王位空位期間を経て、1660年の王政復古により、勅許劇場であるデュークス、キングスの2つのカンパニーが生まれます。初のウエストエンドの劇場は、トマス・キリグルー設計によるシアターロイヤルが開場。火災で焼失し、クリストファー・レン設計により新たに建築され、ドルリーレーン王立劇場と改称されます。

2つのカンパニーは、正統とされた科白劇の上演を独占的に行う権限を19世紀まで保持。1737年の演劇検閲法により、戯曲は検閲され、その他の非勅許劇場は、音楽のショー以外は上演が許されませんでした。規制の抜け道として、音楽を伴うドラマ仕立てのショーやパントマイムが誕生、次第に人気を獲るようになり、パブ併設のホールから、ショーディッチ、イーストエンド、ホワイトチャペルに専用劇場が建設され始めます。

多くの劇場が開館するにつれ、ウエストエンドという名が有名になっていきます。1806年アデルフィ・シアター、オールド・ヴィック・シアターが開館。1843年劇場法で、上演条件の緩和をきっかけに急拡大し、1870年ヴォードヴィル・シアター、1874年ピカデリーサーカスのクライテリオン・シアター、1881年電気ライトが初採用された劇場サヴォイ・シアター、レスタースクウェアのロイヤルコメディシアターなどが誕生し、劇場建設ブームが到来、第一次世界大戦まで続きます。

第二次世界大戦以降、脚本の検閲を回避するため、演劇クラブを通じた画一的な演目が多く制作され、劇場から客足が遠退く時期もありましたが、1968年劇場法改正でようやく検閲が廃止されます。80年代に入るとロンドン初のミュージカルが席巻。ブームを支え、史上最長の記録を持つ「レ・ミゼラブル」、アンドリュー・ロイド・ウェバー「オペラ座の怪人」や、ウィリー・ラッセル「ブラッド・ブラザーズ」などの人気ロングラン作品が継続上演されています。現在も40を越える大小さまざまな劇場がひしめきあい、英国の文化として根付いています。

本展では、ウエストエンドで花開いた英国劇場建築の美しさ・歴史軸に焦点を当て、その歴史を伝える18世紀、19世紀初頭に出版された古書文献から抜粋し、そのビジュアルを展示します。

特に、ウエストエンド初の劇場であるシアターロイヤル(Theatre Royal)と、その火災の様子を伝える資料、クリストファー・レン設計により新たに建築されたドルリー・レーン王立劇場(Drury Lane)について一連のビジュアルが見ものです。現在「オペラ座の怪人」が上演されている壮麗なハー・マジェスティーズ劇場(Her Majesty’s Theatre)。その前身の建物であるキングスシアター(Kings theatre)と、その斜め向かいに1821年から現存するヘイマーケット王立劇場(Theatre Royal Haymarket)などもご紹介します。

現存する劇場建築は、19世紀の後期ヴィクトリア様式、エドワーディアン様式のものが多く、ギリシャのクラシック・リバイバルからの新古典主義様式がファサードに取り込まれているもの、大空間を生み出すため、教会建築で見られる半円アーチ、トンネル・ヴォールトが美しいロマネスク様式などを組み入れたものなど、演目に勝るとも劣らない華やかさ、細部まで趣向を凝らした意匠デザインと装飾が展開されています。

MUSEEは、英国劇場建築に比べるとまだまだ新しい1931年竣工。銀座に残る小さな近代建築にて、壮大なパースペクティブが描かれた劇場空間をご覧いただきます。英国の伝統、気品とエンターテイメントの原点である、古き良き劇場建築をお楽しみください。