Exhibitions 現在開催中&開催予定の展覧会

戦前から銀座に残るレトロな空間で企画開催される展覧会。
作品はもちろん、創り手である作家との出会いが、
新しい未来を導いてくれることでしょう。

現在進行形のアートの現場に立ち会えるのが、ギャラリーの醍醐味です。
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)では、近代建築の魅力を堪能できる3つのギャラリー空間を舞台に、月1〜2本のペースで展覧会を企画開催しています。
Culture(文化・教養・思考力・意思)をベースに、①History(歴史軸・伝統・記憶)、②Urban architecture(建築・空間・都市景観)、③Contemporary art(現代世相を反映した美術、新奇性)を基準とし、展覧会をキュレーションしています。

銀座から発信される新しい価値観。どうぞお楽しみください。

The true charm of this gallery is the chance to bear witness to the progressive art scene, unique from other art museums. This gallery, home to three floors modeled after Western architecture, is a space that can host up to four artists’ exhibitions at any given time. Here, richly individualistic exhibits are held showing the fruits of an artist’s daily efforts of creation, offering a place to convey a new system of values. Please seek out your favorite works and enjoy the opportunity to meet the artists. Let us guide you to your new future.of art.

開催中の展覧会

MUSEEコレクション展 ネオ・ダダ 風倉匠 again

開催趣旨

伝説的美術集団「ネオ・ダダ」で活躍した 風倉 匠(1936-2007)。生前30年間交流し、MUSEE(ミュゼ)が恒久コレクションとして所蔵する作品群を常設展として公開します。

 

吉村益信、篠原有司男、赤瀬川原平、荒川修作、そして風倉匠らが中心となり、1960年東京で結成された前衛芸術団体「ネオ・ダダ」(ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ)。

磯崎新設計(処女作)の吉村益信邸「ホワイト・ハウス」を拠点に、過激なアクション、廃物による卑俗なオブジェ、街頭パフォーマンス、偶発的・直情的でアナーキーな「反芸術」としてエネルギーを発散させ一大ムーブメントを生み出しました。「読売アンデパンダン展」をカオスに導き、無法地帯とし、終了に導いたともされています。

戦後の経済復興の波に乗り、テレビや新聞雑誌などのマスメディアを巻き込む戦略で、篠原有司男を筆頭に、東京銀座の街を仮想して練り歩くパフォーマンスが話題となり全国に電波。美術界のみならず世間を震撼させました。わずか半年間の活動期間にも関わらず、「ネオ・ダダ」や「ヌーヴォー・レアリスム」などの当時の世界のアート動向との同調、そして否定。日本の前衛美術の先駆者として現代再び評価されはじめています。

 

風倉匠は、大分県大分市生まれ。武蔵野美術学校中退。大分市の美術グループ「新世紀群」に参加して吉村益信、磯崎新、赤瀬川原平らと親交を結び、「ネオ・ダダ」を結成。解散後、世界的パフォーマーとして活躍し、仏ポンピドゥーセンターに招待されるなど高く評価されました。黒いバルーンに自らが入り音楽に合わせて動くパフォーマンス。グランドピアノを自らハンマーを持ち破壊し、その断片を鉛で閉じ込めた連作「ピアノ狂詩曲」が特に有名です。

本展では、銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)を開廊する原動力ともなった風倉匠コレクションと通じ、60年代、日本の前衛美術をリードした気迫をお伝えします。 

※MUSEE恒久コレクションにつき、販売は一切行ないません。美術館スタイルの鑑賞をお楽しみください。 

開催予定の展覧会

高橋 行雄 展「猫と歩む軌跡 –東洋の美学–」

開催趣旨

 猫を描き続けて30年、猫の画家として世界的に知られる高橋行雄の原点は幼少期から毎日見て育った岩手山、そして若き日に横浜港を出てナホトカからストックホルムに向かったシベリア鉄道の旅にありました。

 当時シベリア鉄道は、広い世界を夢見る若者たちの憧れであり、列車にはそれぞれの胸に大きな希望を抱いた若者たちが多数乗り合わせていました。この旅で得た交友を通じてフランス、スイス、オランダなどヨーロッパ各地をはじめ台湾でも個展が開催されて人気を博し、「猫の画家」としての名声を獲得していきました。

 平成23年6月には小説家で美術館の芸術監督でもある斎藤純氏との親交から、東日本大震災後間もない時期にもかかわらず郷里の岩手町立石神の丘美術館での大規模な個展を実現し成功を収めました。

 猫の美しさを表現するために画家高橋行雄が常に追い求めているのが「フォルム」と「テクスチャー」です。「猫の曲線美を単に写すだけならそれはアートではない。フォルムは自ら模索し創り上げたものでなければならない」と断言し、完成されたフォルムを求めては同じモチーフを繰り返し手がけることもあるといいます。

 東洋的ともいえる絶妙な間合いの取り方が印象的な画家 高橋行雄の表現は、自身のテイストを入れ込むことで「感情が表れる空間表現」、「匂いや体温が感じ取れる空間表現」をも目指したものです。また猫の柔らかな質感や細かい毛並み表現のために画材を厳選し、版画用紙に色鉛筆だけで描くという独自のスタイルを貫き通しています。 

 猫の画家を天職と自認する<生涯の仕事と自認する>高橋行雄は今日まで1日も欠かすことなく猫を描き続け、芸術としての美の探求をいっそう深め、表現の幅を刻々と進化させています。

  生き生きと愛らしいと同時に表現の細部まで神経の行き届いた高橋行雄の美しい猫の世界を、どうぞ間近でゆっくりとご堪能ください。

作家紹介

高橋 行雄

1976年フランスで認められ、日本を代表する「猫の絵描き」として紹介される画家。スイス、オランダ、ドイツ、台湾と世界中で個展を成功させている。愛らしい瞳、美しい毛並みまで鉛筆で繊細に描かれ、今にも画面から飛び出してきそうな猫の卓越した表現。そして、日本らしい端正な間合い構成に特徴を持ち、世界中で高く評価されている。

受賞歴

2015年 「第19回日仏現代国際美術展」東京都知事賞

2014年 「パリ・NEKO・コレクション2014」大賞

       「日仏現代国際美術選抜展」名誉総裁賞

       「第18回日仏現代国際美術展」奨励賞

硲 敏明 展 Toshiaki Hazama exhibition 2017
憧憬の宇宙 Longing for far beyond the GALAXY ; Metallic Ceramics

開催趣旨

 硲敏明は、世界的に高い評価を得ている電子楽器(シンセサイザー)メーカーのデザイン室に勤務し、数多のプロダクト・デザインに携わってきた。1998年に作陶に目覚めて以来20年、独自の創作を追い求めてきた硲の作品には、デザイナーとして培ったシンプルでモダンな感覚が存分に生かされている。

 土から作られた陶器でありながら、あたかも金属を思わせる質感と、それに美しい対比を見せるブルーの色使いが作品の特徴である。表面の金属的な質感(テクスチャー)は銅釉、ブルーはトルコ青釉の使用によるものである。トルコ青は、あえて少しくすんだ青をつくり出している。

 創作の原点には常に壮大な銀河宇宙(ギャラクシー)への強い憧れがあった。少年時代から天文に興味を抱き、仕事で浜松に来てからは望遠鏡を覗いて宇宙を散策するのを好んだ。

 作品のフォルムは宇宙からの飛来者のようでもあり、これから宇宙に飛び立とうと息をひそめている生き物のようでもある。表面を覆う金属質の光沢は、宇宙から舞い降りた金属元素なのか。

 大空のもとに置かれたときの佇まいは孤高の存在が宇宙の彼方と交信しているかのように見えてくる。果てなき宇宙の方向を絶えず意識し、広大な宇宙に浮かぶ銀河の彼方から届く声に絶えず耳を傾け、こちらからも声を発信し続けているに違いない。そっと耳を近づければ、何やら謎めいた声が聞こえてきそうな気がしないだろうか?

 本展「憧憬の宇宙」は、宇宙(ギャラクシー)への憧れを体現するために硲が試行錯誤を重ねてきた成果である。天空への想いを凝縮した壮大な世界をここに展開する。

作家紹介

硲 敏明

静岡県浜松市在住。国際的な電子楽器メーカーに在籍時、プロダクトデザイナーとして勤務。その間1998年より作陶を始める。2004年自身の工房「銀乃月窯」を開設。月が絶えず満ち欠けを繰り返し日々変化するように、自身も変化と進化を続けたいと考えている。

 

受賞歴 

2002年 第5回遠州あすなろ陶芸展  静岡新聞社・SBS静岡放送賞

2003年 第56回創造展   入選

2004年 第57回創造展   入選

2005年 第58回創造展   新人賞

2006年 第59回創造展   奨励賞

        国民文化祭陶芸展(山口県) 佳作

2008年 第61回創造展   入選

個展   

喫茶Scene ’07  ’09  ’13  ’15

ギャラリーRound Table  ’11  ’13  ’14

お茶の間のおと  ’14  ’15

浜松信用金庫きらりタウン支店  ’14

カフェレストラン連理  ’15

Re*blanc  ’16

グループ展・イベント

STORE’S STYLE    ’15

浜松信用金庫きらりタウン支店  ’16

遠州綿紬ぬくもり工房  ’16

Antique Café Road     ’16

銀座レトロギャラリーMUSEE  ’16

企画展「ダンテ神曲 ディバインコメディー神々の祈りー」

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開催趣旨

 ギュスターブ・ドレが挿絵をつけた神曲は、13世紀から14世紀にかけてイタリアの詩人・政治家ダンテ・アリギエーリによって書かれた長編叙事詩で、聖書に次ぐ世界最大の古典と言われている。

 天国や地獄の記述は聖書にもみられるが、それらがどうな場所であるかを言葉で描写したのはダンテが初めてで、そのイメージは美術をはじめ後世のあらゆる分野に計り知れない影響を及ぼした。それから約500年後、今度はその世界を具体的に克明に視覚化して見せたドレの功績もまた美術史上画期的だった。

展示予定作品 一覧

相宮 慧子 展 keiko aimiya exhibition2017「鯉龍」 (仮題)

開催趣旨(ごあいさつ)

13世紀頃からヨーロッパで発祥した白糸刺繍。その美しさにめぐり逢い、ひたすらに白糸刺繍を追い求めてまいりました。オーガンジー地に刺すシャドーワークに心ひかれ、伝統の手法を現代のデザインで表現することを心がけています。ただ作品として飾るのではなく、日常の生活で使って欲しい。白糸刺繍の素晴らしさをもっと伝えたい。そんな想いで夢を膨らませ作品を作り続けております。

幸運なことに、過去4回にわたり、南仏コート・ダジュール、ボーリュー(Beaulieu-sur-Mer)という街の歴史あるチャペルにて展覧会を開催することができました。世界中のセレブを魅了する素晴らしい街を舞台に、日本人の私が制作した白糸刺繍の世界を表現し、現地のマスコミにも取り上げられ、市長さんをはじめ現地の方々との実りある文化交流となりました。

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ボーリューと東京銀座は、お客様の感度の高いという意味で、共通点があると感じています。築85年という歴史ある、銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)を舞台に、新作展として、亡き父が描いた日本画のモチーフ「鯉」から着想を得た6メートルの大作を公開します。

白糸刺繍の美しさ、素晴らしさを後世に伝授する一助になれば幸いです。

 

作家紹介

profile

相宮慧子

 

東京生まれ。東京家政学院短大科卒業。

墨絵を日本南画院副理事長、飯田満佐子氏(東籬)氏に、

ヨーロッパ刺繍を元文化女子大学教授、故誉田文子氏に学び、1982年から刺繍作家として活躍。

作品は主に白糸刺繍とシャドーワークで、発表は国内とパリ、ボーリューの作品展のみ。

自宅で主宰する初心者向けの刺繍教室では、基本のステッチの徹底指導に定評がある。

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北澤 千絵 展「ソクラテスの洞窟 囚人が視ている影」

ソクラテスの洞窟 囚人が視ている影

 ソクラテスが説いたという「洞窟の比喩」。そこに登場する囚人たちが、真実だと信じたのは、単に岩壁に映った影に過ぎなかった。では、現代を生きる私たちが目の前に見ている世界は果たして真実なのだろうか?

 全く異質なもの同士の組み合わせが、観る者や私自身をも幻惑し、予期せぬイメージを喚起させる。無意識のうちに体験させられるそうした異世界は日々変化するものであろうし、個々に異なる多様性をそなえているだろう。洞窟の囚人と違い、私達はある程度の年齢に達し、太陽の光を浴びたこともあれば苦楽も経験し、環境によって自分だけの感じ方をもっている。

 本展では、人によって様々なとらえ方ができるような絵を描きたいと思った。それと同時に、作品が私たちの無意識をいかに喚起し、潜在意識にどのように刻に込まれていくのかを問いかけてみたい。作品は、観る者が存在してこそ完成するものであると信じている。

 北澤 千絵

作家紹介

北澤 千絵

武蔵野美術大学短期大学部卒。「お前の絵は絵ではない」と言われ、10年以上描くことを休止。追い詰められ始めたロッククライミング中に、死を意識する場面に幾度も遭遇した。岩と自分との対峙、その孤独なまでのプロセスが絵画制作と連なると気づき再び絵筆を執る。2011年より3回の個展を経て、潜在意識に刻み込むような影を追求している。

 

MUSEEexhibitions006 星野陽子 展

 

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銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の完全企画展「MUSEE exhibitions」。独自の経験・背景から信念を持ち意欲的に創作する気鋭作家を紹介、さらに俯瞰して、建築や都市空間までも視野に展開するシリーズです。現代の世相を反映しつつ、未来志向の実験的・イノベーティブなプロセスを通じ、独自の価値観の提示に挑みます。空間構成から体験をアートとするインスタレーション、プロジェクションマッピングなどの新しい手法、そして戦前から残る近代建築との対照性にご注目ください。

MUSEE exhibitions  is a comprehensive design exhibition by Ginza Retro Gallery MUSEE. This series serves to introduce bold artists producing works with ambition and conviction rooted in experiences and environments both in Japan and abroad. MUSEE exhibitions focuses on installations that use spatial organization to turn personal experiences into art. Through experimental processes that reflect modern times while looking toward the future, MUSEE exhibitions strives to present a unique worldview. Please take care to note as well the contrast with the modern architecture that lingers from pre-war days.

『America』/2016年/ミクストメディア/サイズ可変

『America』2016年 ミクストメディア サイズ可変

 

作家経歴

 

星野 陽子 YOKO HOSHINO

1991 神奈川県横浜市生まれ
2014「トーキョーワンダーウォール 2014 入選』
2015「TURNER AWARD 2015 優秀賞」
東京藝術大学 大学院 美術研究科油画第5研究室 修士1年在籍中

2018年1月、初の大規模な企画展開催が決定。銀座で戦前から残る近代建築
「銀座レトロギャラリーMUSEE」を舞台に、新作インスタレーションを展開する。

 

『色彩の強度・質感の差異・形の意外性。私の制作の出発点は常に絵画です。

美しい絵具に触れた時の高揚感を、現在の日常生活の中で触れる様々な素材に感じながら空間に当てはめていきます。

そこで生まれる新しい形や現象物を頼りに、それらが鮮やかな空気に変わる瞬間を探して手を動かしています。』

彫刻家 たかはしなつき 展(仮題)

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