2015年9月2日(水)〜9月20日(日)11時〜18時 ※期間中、月・火曜日は休廊
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)1階ギャラリーA
開催趣旨
今を遡ること100年以上。19世紀末、転換期を迎えたウィーンでは、アール・ヌーヴォーの流れを汲みながら、幾何学的、直線的、抽象的なデザインが創出されました。その優れたデザインは、グラフィックにとどまらず、家具、工芸品にも顕著に現れ、後のアール・デコに通じる価値観が醸成されました。
今回は、世紀末ウィーンを語る上で欠かすことの出来ない「ウィーン分離派」機関誌《ヴェル・差クルム創刊号》を特別公開します。優れた芸術家たちが、その価値観を発信すべく、創り出した機関誌《ヴェル・サクルム》は「聖なる春」という意味で、既成の美術からの逸脱と革新を伝えた大変貴重な資料の一つです。芸術家コロマン・モーザー(1868-1918)による銀製シャーレとあわせて、色褪せることのない世紀末ウィーンの原点をご覧ください。
展覧会の様子
「ウィーン世紀末の逸脱」展では、ウィーンで1898年に創刊された「ウィーン分離派」の機関紙『Ver Sacrum(ヴェル・サクルム)』(ラテン語で「聖なる春」の意味)を特別展示しています。