本日6/29(水)14時より平下 英理 展 「忘れえぬ景色」がスタートしました。

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神奈川県茅ヶ崎を拠点に活動されている画家、平下英理さんによる7年振りの展覧会です。

今も茅ヶ崎に残る歴史的建造物「旧南湖院」。国木田独歩、前田夕暮らが療養し最期を迎えた東洋一のサナトリウムを舞台に、そこから浮かぶ記憶、そして景色を表現した10作品(アクリル、油彩8点とドローイング2点)をご覧いただきます。サナトリウムで紡がれた文学から着想を得たという(蛍光色で新鮮味を帯びた)中国語の文字。今はない赤い風車の影。時間軸を超えた文化人達の記憶を探る展示となりました。

7/2(土)には、作家を囲んでのパーティー(ギャラリートーク、入場無料)を開催し、制作意図を中心に語っていただきます。なお、作家在廊日は6/29(水)、7/2(土)、3(日)となります。皆様のご来廊、お待ちしております。

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平下 英理 展 「忘れえぬ景色」
2016年6月29日(水)~7月3日(日)11時~18時
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)1階ギャラリーA

※初日は14時から 最終日は17時まで
※7月2日(土)16時~18時 作家を囲んでのパーティーを開催
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【作家挨拶】
2016年初夏、東京銀座で年月の重みをもった近代建築で展示するにあたり、過去の遺産を主題にしました。私の住処である、茅ケ崎に残る明治32年に建てられた木造建築「旧南湖院」を見つめます。ここは、大正期の急速な近代化をすすめた東京からも、多くの患者を迎え、東洋一のサナトリウムと称されました。国木田独歩が最期を迎えた場所でもあります。今茅ケ崎をみつめる私の視点と、サナトリウムで過ごしていた作家たちがこの景色に向けていた眼差しが、どこかで共鳴できるのでしょうか。それを私は画家として探っていきます。その鍵となるのが唯一残されている「旧南湖院」です。そこから、この地によって呼び起された「生への希求」を描きたいと思います。

平下 英理