いよいよGWが始まりました。いかがお過ごしでしょうか。MUSEE GINZAでは、5/25-26の東京建築祭への参加に合わせて、 「銀座歴史資料 -品格ある銀座-流儀と矜持その誕生を紐解く絵葉書」展を開催することになりました。17年に公開した展示の再構成となります。ぜひ多くの皆様に銀座の建築史をお楽しみいただければと思います。
【日時】2024年5月24日〜6月30日の(金・土・日)13:30-15:00 ※週末の18日間 開催
【場所】MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign 東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング
【料金】入館無料
【関連イベント】東京建築祭 特別公開 2024年5月25日-26日10:00〜17:00
【開催趣旨】
「東京の多彩な建築を体験し、楽しむ。 つくるひと、使うひと、守り継ぐひと-さまざまな思いに触れ、建築が身近になる。」というコンセプトで東京で初めて開催される大規模な都市建築公開イベント「東京建築祭」が、2024年5月開催されることが決定しました。新たな視点として、現代に息づくひとにもフォーカスを当て、世界的な名建築があふれる都市・東京のまちを発見する祭典です。
MUSEE GINZAは、東京建築祭のコンセプト・社会的意義に賛同し、この度参加させていただく運びとなりました。建築の公開に加え、良い機会ですので、(2017年当社100周年記念展で好評だった展示を再構成した)銀座の都市空間と建築史を紹介する企画展を開催します。
関東大震災の復興建築として竣工し、東京空襲を生き延び、92年の永きに亘り銀座の街を見つめてきた川崎ブランドデザインビルヂング(旧宮脇ビル)。老朽化で解体が決定していましたが、2013 年当社が取得、保存する判断を下しMUSEE GINZAギャラリーを開廊し早いもので11年が経ちました。
昭和通りは、関東大震災後に後藤新平による都市計画で、フランス・パリを参考に新たに整備されました。当ビルはその昭和通りに面する角地に、竣工された日本で最初期のコンクリート造民間事務所ビルヂングの一つです。鉄筋コンクリート造の黎明期における木床との複合構造、スクラッチタイルの変種、加飾タイルの美しい外観、銀座の商業建築ビルの先駆けとして評価され、現在は重要文化財登録に向けて中央区と準備を進めています。
銀座は、単に高級ブランド店がひしめく商業繁華街ではなく、明治期から令和の現代に連綿と続く品格があふれる街です。その流儀と矜持は、銀座で商売を続けてきた商人たちが研鑽し、守り抜き、ときに大胆にアップデートしてきました。商人たちの売場、母屋である商店建築、店舗デザインに結実し、銀座の空間を形作っています。
歴史に裏打ちされた銀座の都市空間の魅力を、各時代ごとの建築、都市空間のありのままと映し出した古い絵葉書(パネル37枚、解説文、新収集された30枚)を使いご紹介します。