ginza-MUSEE-sutend-glassこんにちは、ギャラリースタッフの古賀です。いつも銀座レトロギャラリーMUSEEのHPにお越しいただき、ありがとうございます。

 

今回は、に次いでギャラリーのもう一つのシンボルである円形のステンドグラスをご紹介しましょう。1階の大きな窓に吊るされたこのステンドグラスは外からもよく見えるので、これに興味を持たれてギャラリーに入って来て下さるお客様も結構いらっしゃいます。

このステンドグラスは、大分県日田市在住のステンドグラス作家、カジワラ・邦さんの作品で、スペインマドリッドの美術館にも、この連作が所蔵されています。カジワラ・邦さんは、英国に8年間留学してデザインと技術を学ばれ、帰国後は故郷で数々の展覧会を開いたり、ステンドグラスのアトリエ兼ミュージアムまでオープンされたりた実力派の作家です。

カジワラ・邦さんと親交のあったMUSEE共同代表が、地元大分で自宅を新築する際、オリジナルデザインで制作を依頼した作品です。グラスを通した美しい光がダイニングルームを彩り、朝の時間を豊かなものにしてくれたといいます。作家のカジワラ・邦さんとの友情の証しであり、家族の歴史を見つめてきた愛着のあるステンドグラスですから、一家が大分から東京に移ってくる際にも手放す気にはなれず、窓から外して特別な枠を特注して運び、このギャラリーの窓に飾られることになったのです。

ginza-MUSEE-kawasaki-パルナシウス蝶ーライデン円型の中のデザインは、川崎ブランドデザイン前代表の川崎裕一が長年にわたって研究・コレクションを続けてきた「パルナシウス蝶」が抽象的に表現されています。ヒマラヤ山脈に生息する高山蝶で、白亜の中に青や赤の鱗粉が美しい大変希少な蝶とのことです。(新種を含む世界的な川崎コレクションは、オランダ王国ライデン博物館に寄贈されて一般公開されています。)

ギャラリーのインテリア部門「パルナス・ウィーンインテリア」の名称もパルナシウス蝶からとられました。美しいグラスの色合いは、ギャラリー内に置かれたウィーンの家具やガラス製品と調和して、すっきりと落ち着いた室内空間を演出するすてきなアクセントになっています。

 大分からはるばるやってきたこのステンドグラスは、今後は銀座レトロギャラリーMUSEEの日々を見守ってくれることでしょう。ご来廊の際には、ぜひこのステンドグラスにも注目してみてくださいね。