銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)、来月2017年12月開催の展覧会のお知らせです。

美術写真家、柴原薫さんの新作をご紹介する展覧会です。自然への畏敬、想いを、キャッチーな目玉、生命力溢れる植物の鮮やかな表現で展開します。

今年の夏、亀山トリエンナーレ2017に出展し、多くの鑑賞者を魅了した大作も銀座で初公開します。

MUSEE(ミュゼ)では、昨年末に続き2回目。グレートアップした柴原薫さんの世界にご期待下さい!

 

柴原 薫 展 KAO’RU® Exhibition13 
見えぬ存在、受け継がれる記憶 Unseen Existence, Inherited Memories

 

【ステートメント・見えぬ存在、受け継がれる記憶】
幼い頃の夢に現れた想像上の生き物たちは、様々な自然現象に対する本能的な畏敬の念によるものではないだろうか。

その気持ちは、今でも私たちの心のどこかに刻み込まれ、何かのきっかけで思い起こされることを望み、その時を待っている。

古代から日本人の心に脈々と受け継がれる、自然に対する敬意の感覚を見つめ直し、表現することを目指した。

それは、目に見えるものを単に写し取るのではなく、まず真っ暗なスタジオの闇の中から、光(太陽)をつくり、

そして事物を作りこんでいく。まるで神の如くゼロから世界を創造していく作業である。

今回は主に日本の古典文学、浮世絵等の怪異談・奇談をモチーフに、内なる記憶を辿りながら世界観を展開した。

                                       柴原 薫

【作家紹介】
89年より10年間、ニューヨークに渡り活動。広告写真家として活動する傍ら、国内外で美術写真を発表。故ELYSE WESSBURG女史の助言から、静物を中心とした作品作りを始める。技巧的脚色を駆使し、デジタル合成なし、大型カメラのFILM撮りに拘る。「自然が作り上げた造形美と人工物の美との融合」をテーマした世界観を、自らの創造行為で作り込むスタイルを貫く。陰陽師の形代、日本の古典(今昔物語集、鳥獣戯画など)、SF映画に登場するモンスターなど、空想と現実を行き来するものに感化され、01年より義眼を組み込んだeyesシリーズに取り組む。17年9月、亀山トリエンナーレ2017(三重県亀山市)参加。

 

【概要】
2017年12月20日(水)〜12月24日(日)11時〜18時 ※初日のみ14時より
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)1階ギャラリーA・2階ギャラリーB、C

【料金】入館無料

【会期中イベント】

ギャラリートーク「見えぬ存在、受け継がれる記憶」開催 2017/12/20 18:15〜19:30