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銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の一角にオープンしたウィーン世紀末に特化した路面店「パルナスウィーンインテリア」昨年のオープニング展には、多くのお客様にご来廊いただきました。初めてウィーン世紀末の文化に触れた方も多く好評でした。本展も引き続き、ウィーン世紀末に焦点を当てた企画となります。

ウィーン工房が中心となり、チェコのガラス、ドイツの陶磁器のエッセンスも加わり、「工芸品」の完成度が飛躍的に高まった時期が19世紀末であるとされています。19世紀末のウィーンは、あらゆる分野の芸術が一斉に開花した華麗な時期でした。家具、工芸などの応用美術が、純粋芸術と言われる建築、彫刻、絵画と同格に認められ、空間デザインの系譜において重要なターニングポイントとされています

特に、旧体制の芸術団体キュンストラー・ハウスに半旗を翻し、過去の伝統から“分離”して新しい芸術を創ろうとした「ウィーン分離派」の芸術家たちの革新的なまでの活躍は注目に値し、現代再評価されています。彼らの強い想いは、簡素な造形美に刻み込まれています。

 

銀器 シャーレ ウィーン工房(コロマン・モーザ、ジョセフ・ワーグナー)制作 1905年 100年の時を超えてもなお輝きを放つ、力強い意匠。ウィーン分離派(セセッション)を牽引したウィーン工房による秀作です。

チェコ製 花瓶&タンブラー 黒被せガラス 1935年頃 細く繊細な線で装飾が施されたガラス器。セゼッション、そしてアール・デコの美意識が冴え渡ります。

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白磁器 蓋付き小箱(レプリカ) チェコ製  パヴェル・ヤナーク リドル&トン社 原デザイン1911年 当時流行したキュビズムの影響を色濃く反映したフォルム。