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開催趣旨

 

 2013年12月、日本で数少ないウィーン世紀末のインテリアに特化した路面店「パルナスウィーンインテリア」が、銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)の一角に併設開業します。

 19世紀のウィーンは、あらゆる分野の芸術が一斉に開花した華麗な時期でした。家具、工芸などの応用美術が、純粋芸術と言われる建築、彫刻、絵画と同格に認められ、空間デザインの系譜において重要なターニングポイントとされています。特に、旧体制の芸術団体キュンストラー・ハウスに半旗を翻し、過去の伝統から“分離”して新しい芸術を創ろうとした「ウィーン分離派」の芸術家たちの革新的なまでの活躍は注目に値し、現代再評価されています。彼らの強い想いは、簡素な造形美に刻み込まれています。

 ウィーン世紀末の魅力を日々の生活で感じていただけるプロダクトとして主宰する川崎弘美が自らの手で、当時デザインされたテキスタイルを使用し、構成美を追求した壁面装飾「WWK」(WAND WERK KAWASAKI)を制作いたしました。開業記念として4週間連続で展覧会を通じて発表いたします。

 ウィーン世紀末の革新デザインを、80年建築であるギャラリー空間が引き立てます。年末の華やかな時期に相応しい、装飾をご覧戴けます。皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。

 

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