ナンタケットバスケットデザイナー MIKIKO 展 2016
Nantucket Basket X Nippon

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【開催趣旨】 ginza-MUSEE(ミュゼ)-nantucket-basket-mikiko-02

 

 「ナンタケットバスケット」は、アメリカ東海岸、マサチューセッツ州の小島に伝わる伝統工芸品です。捕鯨の歴史を今に伝え、繊細で優雅な曲線、使い込むほどに生まれる味わいから、現代でも多くの人を魅了してやまない存在です。

 Mikikoは、02年渡米し制作活動を開始。自身のブランド「Nantucket Firelight」を立ち上げ、15年には、現地ミュージアムで日本人の作り手として展示紹介されるなど今注目のデザイナーの一人です。2016年5月、初めての個展「Nantucket Basket x Nippon」を東京銀座で開催します。

 普遍的に愛されている伝統的な意匠をはじめ、模様編みや茶染めの籐を使ったコンテンポラリーな作品。そして、日本の感性が活きた他にはない新しいスタイルの作品。アメリカの遠い島で生まれたナンタケットバスケットが、海を越えて「日本」で出会う、日本人デザイナーMikikoによる凱旋展。どうぞご期待ください。

 

【作家挨拶】ginza-MUSEE(ミュゼ)-nantucket-basket-mikiko-03

 世界の数あるかごの中でも、米国・マサチューセッツ州ナンタケット島の伝統工芸品である「ナンタケットバスケット」は、捕鯨文化とその土地の風土が融合されたユニークなかごです。長い航海の中で捕鯨船の樽職人が鯨油を入れるために、また灯台船の中では日用品のためにと作り続けられていました。今では日用品から美術的な工芸品となり、ナンタケット島で長く愛され続けています。

 私が最初にナンタケットバスケットを作ったのは14年前。出来上がりの美しさは自分の手加減一つ、微妙な曲線や間隔で作りあげる面白さ、素材や形の組み合わせで限りなくデザインが広がることの驚き、制作過程を楽しみ、感動し、バスケット制作にすっかり夢中になりました。

ginza-MUSEE(ミュゼ)-nantucket-basket-mikiko-04 最初から最後まで手作業を貫き、精緻な編目と量産品にはない手仕事の美しい形、ずっと手元においておきたくなる、眺めているとうれしくなる、使っているうちに愛着がわく、ナンタケットバスケット。この魅力をより多くの方に伝えたく、心をこめて作り、お届けしたいと思う気持ちで、2008年に私のバスケットブランド「Nantucket Firelight」を立ち上げました。その思いは、今も私のバスケット制作のベースになっていることは変わりません。

 今回、「Nantucket Basket x Nippon」をテーマに、アメリカのはるか遠い島で生まれたナンタケットバスケットが、海を越えて日本で出会う、私のバスケット作品展です。ナンタケット島で親しまれている花や動物たちをモチーフにした飾りがついた蓋付きバスケットのコレクションをはじめ、模様編みや茶染めの籐を使ったコンテンポラリーな作品や2015年ナンタケットバスケットミュージアムの展示に出品した「Five Twills」、日本の伝統工芸を飾りに用いた新しいカタチのバスケットなど、海の向こうに思いを馳せながら、私が丁寧に作ってきたナンタケットバスケットをご覧ください。

Mikiko

Nantucket Firelight

 

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作家経歴

MIKIKOMikiko
ナンタケットバスケットデザイナー   米国・マサチューセッツ州在住 

2002  米国・マサチューセッツ州移住後、ボストン郊外にてナンタケットバスケット教室に参加。
ファーストバスケットの6インチラウンドオープンバスケットを作る。

2005  ナンタケットバスケット作家 Arthur & Marion Landfors夫妻に模様編みバスケット制作を伝習。

2006  ナンタケット島在住のナンタケットバスケット作家Tim Parson氏の個人指導を受ける。
ボストン郊外にて出張教室を開催。

2008  自身のナンタケットバスケットブランド「Nantucket Firelight」を設立。

2010  「丁寧な手仕事。 Cherry Blossom Exhibition」(RBRギャラリー、麻布)に参加。2Dayワークショップ開催。
ナンタケットバスケットでは最小のペンダントヘッドバスケットを作る。

2012  2012春夏コレクション・1日ワークショップ(artsea店、横浜ベイクォーター)を開催。
オリジナル型を使ったバスケット、『Wave』を作る。

2015  ナンタケットライトシップバスケットミュージアム (ナンタケット島, マサチューセッツ州)にて
「Exhibit 2015 GEN NEXT」にミニバスケットのTwillシリーズ5点を出展。

2016  初の個展「Nantucket Basket x Nippon」(銀座レトロギャラリーMUSEE、東京)を開催予定。
ナンタケットライトシップバスケットミュージアム (ナンタケット島, マサチューセッツ州)にて
「Faraway Islands」出展予定。

展覧会の様子

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本日2016/5/25より「ナンタケットバスケットデザイナー MIKIKO 展 2016 Nantucket Basket X Nippon」がスタートしました。アメリカ東海岸に伝わる伝統工芸に、日本人として渡米し、現地での精力的な取り組みが注目されている作家MIKIKOさん。初の、日本凱旋とも言える展覧会です。

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趣あるアンティークの衣桁に、お祖母様が大事にされていたという着物、そしてナンタケットバスケット。ギャラリー1階では、日本人としてのオリジナリティを出そうと意識して製作された作品を中心に構成しました。伝統技法を踏襲しつつ、黒檀の留金、京象嵌などが個性を見せています。

珍しいものとしては、親指ほどの大きさの極小ミニバスケット。現地のミュージアムで開催された「GEN NEXT」という企画に招待展示され、アメリカ人も驚いたといいます。普通のものと比べて約2倍精緻に編み込まれています。
2階では、ナンタケット島での生活や歴史、バスケットの製作風景をおさめたスライドショーを上映。そして、メインとなる宙吊りされたオリジナルラインの7作品が目に飛び込みます。

捕鯨の文化を今に伝えるナンタケットバスケット。その魅力を、日本とコラボさせ、お伝えする展覧会です。作家のMIKIKOさんも、会期中来廊されています。どうぞお気軽にお越しください。

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岡田菜美 展 ビート

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開催趣旨(ごあいさつ)

 

ある時間の中にあるほんの一点を切り取った範囲、そしてそれらの集合をbeatと呼ぶとするなら

一瞬一瞬を刻み込み完成される絵画は目に見えるbeatなのではないか。

線を引き空間を切り取り何層もの絵の具を重ねる。鮮やかな緑や朱、そしてどこまでも深い黒や群青。

色彩、またはそののせ方一つ一つが私の気持ちによって選択され刻まれる。

生きている中で誰しもが感情の中で強弱をつけながらあてどなくリズムを刻んでいる。

拍子をうっているのではない、感情の変化のリズムだ。

私の絵をみることでそのリズムの中にある私のbeatを少しでも刻んでほしい。

そう願い、このたび初個展「ビート」を開催します。

                                      

                                岡田 菜美

 

 

作家紹介

okada nami

岡田 菜美 

1991  群馬生まれ

2010  多摩美術大学入学

    U35・アーティスト展(横浜赤煉瓦倉庫)

2011  グループ展 my fantasy box (多摩美術大学他)

    グループ展 tokimekiippai (多摩美術大学他)

2012  グループ展 no con holic (多摩美術大学他)

2013  グループ展 party (多摩美術大学他)

2014  卒業制作展(新国立東京美術館)

     同大学卒業

    多摩美術大学大学院入学

 

展覧会の様子

 

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